空蝉の涙
尾弔波〆
プロローグ
天才が世にもたらした天災は過去の歴史を大きく上回ったものだった。
軽重傷者:0人……死者:3582人
これがたった1人の個人で行われた犯行だという事、被害者は全くの無差別ではなく殺害される1時間前以内にに死にたいと口にした者のみである事、そして殺害方法はバラバラであったが最初の1度目から犯人の目撃情報が絶えない事、そしてそれだけの目撃情報がありながらこの1年間捕まえる事は愚か現場以外で彼を目撃すら出来なかった事。
以上のことを踏まえ人々は彼、朔月 響夜を「死神」と呼んだ。
そして今日、死神は死んだ。
死神と呼ばれた彼の最後の言葉は
「ありがとう」だったそうだ ────
(やっと…これでやっと……終われる)
空蝉の涙 尾弔波〆 @Re-9snju109
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。空蝉の涙の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます