激務なモンスター保護区へようこそ

モンスターなカバハウス

激務なモンスター保護区へようこそ

就職にも失敗し、かといって冒険者になれるほど強くも無い。

そんなあなたにぴったり!

モンスター保護区で求められるのは多少の雑務と命を懸けることだけ!

ご連絡は以下の宛先まで!


「アネッサさん、本当にこれでいいんですか?」

「そうよ。簡潔で要点を抑えてるじゃない。どこが不満なのよ?」


これどこをどう見てもブラック企業の広告っすね。

この仕事を初めて一ヶ月。

没落貴族の四男に生まれた俺は親から


「金持ちの奥さんを見つけるか自分で金を稼げ」


と成人した途端に家を追い出された。

容姿、武術、頭の良さ、すべてにおいて上三人の兄弟より劣っている俺を養ってくれる女性がいるわけもなく。

仮にも貴族として育ったので家を追い出されてもろくに仕事も出来ない。

貴族をわざわざ雇いたがる平民もいない。

途方に暮れているとふと一つの広告が目に入った。


『人生に絶望している方大募集!彼女が実は男だった? 馬車で轢かれたと思ったら記憶が無くなり恋人は血縁者だった? 顔も性格も才能も残念な、女に養って貰えない家を追い出された貴族の四男?そんなあなたにピッタリなお仕事ご紹介します!下記のご住所に連絡NOW!』


これは自分への神からの啓示に違いないと広告の謳い文句に惹かれ住所を訪ねてみた。

家らしきものを発見し広告を見てきたことを伝えると、とても綺麗な黒髪ロン毛の女性が気だるそうに迎えいれてくれた。


「一応言っとくけどうちは仕事大変よ。それでも働きたい?」

「はい!他に行くところも雇ってくれるとこもありません!身を粉にして働かせて頂きます!」

「うし、採用」


という1分にも満たない面接で就職が決まった。

まずどんな仕事かとか、福利厚生とか、いろいろ聞かなきゃいけないことをこの時に聞かなかったことを後で激しく後悔することになった。

切羽詰まってたんすよ。

そして面接してもらったその日から住み込みで働くことになった。


「はい、じゃあうちがモンスター保護区だってことは説明したっけ?」

「いえ、まだっす」

「まぁ、モンスターがいなくなるとパニック的なものになる可能性があるだから保護する」

「ちょっと何言ってるか分かんないっす」


この時、何度も質問をすることで始めて分かったのが俺の職場がモンスター保護区という場所だということとその目的は以下の通りであること:


・文字通りモンスターを保護、そして世話をする仕事で国にも認められている役職

・その理由は様々でモンスターを狩りすぎることで起こる『人災』や保護することにより人間に益をもたらすモンスターを冒険者や密猟者から守ること等の理由も含まれる

・モンスターの種類は千差万別

・従業員はこの面接してくれた上司のアネッサさんと俺の二人だけ


「えっ、従業員他にいないんすか?」

「うん。ところで君ここにサインしてくれない? 雇用契約書のまぁ、形式的な書類だから」

「あ、はい。痛っ!」


サインをした瞬間に手の甲に妙な痛みが走る。

見てみると何か紫色の紋様が刻まれていた。


「はい、じゃあ契約終了っと」

「あのう、なんか手に変なのが...」

「それがあるとモンスターと意思疎通ができるようになるのよ。便利になったもんよねー」

「あ、そういう魔法的なあれっすか」

「ちなみにこの職場から逃げようとしたり、モンスターに危害を加えようとしたり、仕事をキチンとしてないと判断された場合はその手が爆発するからよろしくー」

「はぃいいい!?」

「あれ、言ってなかったっけ?」

「いやいや聞いてない聞いてない!これ、えっ、仕事やっぱ辞めてもいいっすか?」

「辞めちゃうとやっぱり手が爆発するからごめんね」

「え、じゃあこれからずっと辞められないんすか?」

「うん、契約書には書いてあるよ」


今改めて契約書を確認すると確かに書いてあった。

サインした紙の後ろ側に。

『仕事は一生働くことになるよ~、辞めると手が爆発しちゃうよ~』 と書かれていた。


「大体みんなこの段階で逃げて従業員が生き残ってくれないのよ。まいっちゃうよねーもう」


これおもいっきし詐欺じゃね?

そう思ったところで実際ここ以外に就職先が無いのも事実なわけで。

手が爆発するぐらいなんだ!と自暴自棄的にモンスター保護区の一員になった。

そしてもう一度後悔した。


「ギャー!!!!!」


オークに追いかけられているナウ。

いやー、こりゃまた間近に見ると迫力が段違いって違う!


「なんでこんな所にオークがいるんすか!?」

「保護してるからに決まってるでしょう?何言ってんの君?」


心底呆れたような顔でそう言われた。


オーク。

強靭な肉体を持つ魔物の中でも危険な存在。

人間を好んで襲い繁殖行動を繰り返す。


手渡されたモンスター辞書100選、これであなたもモンスターのハートをこじ開けちゃえ!(著者 by アネッサ)に書かれていた内容がこちら。

そして尚最後の一文に追記で


P.S. 尚、うちで保護しているのはメスのオークキング、男性はいろんな意味で気を付けてください。名前はグロリアちゃん


んなもん保護すんな!


「なんでオークキング!?クイーンじゃないの!?そしてなんでそんな物騒なのを保護!?いらないっしょ保護!!!」

「メスは通常オークの群れでトップに立てないんだけど彼女は頭が良くてねぇ。力も強いし他の通常のオークからは嫌われている特殊個体なのよ。人間にも協力的で他のオークも狩ってくれるから保護区でお世話してるの。んでなんでか普通の男とかイケメンとかに反応しないから興味ないのかと思ってたら」

「フゴ、フゴフゴ(ダメ男臭に母性が刺激されちゃう♡)」

「だそうで、大丈夫だと思ってたけど正直ごめん。頑張って逃げて」

「いやぁああああ、きゃあああああ」


初日は貞操を守るのに必死で追いかけっこで一日が終わってしまった。

逃げ切った自分を褒めてあげたい。


二日目の朝


「ギャー!!!!!」


悪夢再び。

今度はゴブリンに追いかけられています。


ゴブリン。

小柄だがその力は人間の成人男性以上。集団行動での連携に長けており、中には人間の言語を話せるものも存在する。投擲武器等を得意とする。


「グロリア、オレノ、オンナ。オマエ、コロス」


P.S. 尚、グロリアちゃんに片思い中。種族を超えた愛とか素敵やん? 名前はゴブサップくん


「なんでゴブリンがオークに惚れてんだ!!!」


必死に飛んでくるナイフやらブーメランっぽいものを避けながら走る。


「ゴブサップ君はゴブリンの中でも特にでかい個体でね。彼もいろいろあって群れから出てきたんだけどその時ここにきてそしてグロリアちゃんに出会ったのよ」

「ヒトメボレダッタ」

「青春よね~」


そうやって説明をしてくれた上司はグロリアちゃんとお茶を楽しんでいた。


「グロリアちゃんモテモテで羨ましいわ~」

「フゴフゴ (あたしってば罪なオ・ン・ナ)」

「見てないで助けてください!今ナイフがかすっ、いやぁあああああ!」


3日目


「誰か、助けてください・・・」

「あら、ゴブ・サップ君、ダメじゃない。数少ないうちの職員なんだから毒ナイフなんて使ったら」

「メンゴ」


あのゴブリン、いつか始末してやる...ていうか毒が回って意識が、ががが


「あらいけない、本当に死んじゃうわ。スライム君カモン」


綺麗な花畑が見える。あれ?おじいちゃんじゃないか?

何?早くこっちへ来い?

なんでお前が生きてて俺が死んでるんだって?

はは、相変わらずだなぁ、おじいちゃん。

ん?おじいちゃんが遠のいてく。

あ、今舌打ちした。


「おじいちゃん、心配しなくても多分近いうちにそっちに行くから」

「おーい、帰ってこーい」

「はっ!?あれ?アネッサさん」

「おお勇者よ、死んでしまうとは情けない」

「いや、勝手に殺さないでくださいよ」

「お約束かなって」

「えっと、とりあえず毒が回って死にそうだったところまでは覚えてるんすけど」

「そうよ、感謝しなさいスライム君に。彼が毒を抜いてくれたんだから」

「スライム君?」


よく見ると傷口のところに青いゲル状の何かが張り付いている。

これがスライム?


「えっとそのスライムってもっと丸くてプルプルしてるイメージがあるんですけど」

「丸くてプルプルしてるのはアイドルだけよ」

「アイドル?」

「そう、人間の理想を壊さないためのアイドル、普段はデルンデルンよ」

「何故そんな面倒くさいことを?」

「アイドルだからよ」


そうか。アイドルだからか。

深く考えるのはやめよう。


「えっと、とりあえずありがとう、そのスライム君?」


どうやら命の恩人らしいスライム君とやらに感謝の言葉を述べる。


『スライムさん、もしくはスラ兄だろうが、下っ端が』


ん?なんかすごい野太い声がどこかから聞こえてきた気が。


『おい、どこ見てやがる。傷治してやった恩人に敬意ってもんを示せ。敬意を』


いやいや、まさかそんな。


「スライム君は上下関係にうるさいからね~」

『おうよ、最近の若いやつはそこんとこわかってねぇ』

「ってことでうちの一番の古株、スライムの王様、スーダラ・イ・ムジオン三世ことスライム君」

『よろしくしてやってもいいぞ下っ端』

「ええええええ!?スライムが喋った?ていうか王様?スライムに王族制度なんてあるんすか!?」

『おうよ、まぁこの辺りのスライムで生き残ってるの俺だけだけどな。クソッ、民を守れなかった俺を許してくれ、皆』


割とヘビーな過去をお持ちですね。


「ま、ぶっちゃけスライムって種族は魔物の中で最弱。子供が軽く棒で叩くだけでも死んじゃうし死んだときにスライムの核ってのを落とすのよ。装飾品にも使えるから弱い冒険者から主婦にまでお手頃感覚で狩られまくったのよ」

『サオリン~。弱かった俺を許してくれ~』

「サオリンは彼の殺された奥さんのことね」


ま、ますますヘビーな過去をお持ちで。


「それでスライムって汚染された水なんかを綺麗にしてくれるから大量に殺されるとこの地域一帯の水が汚くなっちゃうのよ。殺すなっていう法令を出したんだけどそれでも皆無視して殺しちゃうのよね。その度にやらかしたやつを牢にぶち込んでるんだけど危ないからスライム君を保護したってわけ」

「なるほど」

「というわけで彼の世話をよろしく」

「はっ?」

「マニュアルに書いてあるから頑張ってねー」


そう言って俺の上司は部屋から出て行った。


「えっと、そのよろしくお願いします。スラ兄」

『おうよ』


あれ?どっちがどっちを世話するんだっけ?

それから1週間はとにかく大変だった。

魔物最弱の名は伊達では無かったからである。

日差しが強い日には、


『み、みず...みずをくれ、体が蒸発して死んでしまう』


雨が降ると


『あ、クソ、水が混じる!不純物が混ざって気持ち悪い!早く室内に入れろ!』


そしてゴブサップ君とグロリアちゃんが暴れていると


『こらお前ら!年長者の言うことが聞けないのかってうお!踏まれる、やめ、ちょマジやめ』


と踏みつぶされそうになっていた。

ぶっちゃけ舐めてました。

この仕事がここまでタフだとは思ってませんでした。

殺すのが簡単なスライムを保護するのがここまで大変だなんて!


「ていうかスラ兄、あんた弱すぎだろうがこの野郎!それでも王様か!」

『しょうがねぇだろうが!お前水の塊が動いてるだけのヤツに何期待してんだ!ああん!!』

「おま、そりゃあ...」

『…』


空気が重くなった。


「なんか、ごめん」

『謝るなよ、はは、そうさ俺は何の役にも立たないゴミ野郎さ。家族も守れないただのゴミ屑やろうさ』

「ごめん、本当ごめんなさい」


非常に気まずくなった。


「スライムノ、オウサマ(笑)」

「フゴフゴ (大丈夫よ、ゴミはゴミでもリサイクル出来るゴミよ!)」


おいこら、そこのモンスター二匹!

何とどめ刺してんだ!


『ふ、ふふふ、俺はリサイクルをする王様さ。あれ?王様ってなんだっけ?』


どうしたらいいかわからずにいると突然入り口のドアが乱暴に開けられ、数人の男達が入ってきた。


「おい、ここか?レアなモンスターが大量にいる場所ってのは」

「へい、親分。例の女性のオークキングと巨大なゴブリンもいますしまず間違いないですよ」

「うっし、ならとっとと殺るぞ野郎ども」


え、何?


「あんたらいったい何言って」

「そこのにいちゃんも運が悪かったと思って死んでくれ」


親分?とか呼ばれてたやつにいきなり死刑宣告されてしまいました。

いやいやいやいやいや


「ちょ、ちょっと待ってあんたらここがモンスター保護区だって知って…」

「知ってるから殺しに来てんだよ、言わせんな恥ずかしい」

「えええええ!!!待って、待たれよ諸君。そんなことしたら国が黙ってないから!」


いきなり知らんやつに殺されてたまるか!

国の権力を盾にしてなんとか


「関係ないない。ここのモンスター共は他の国から多額の報奨金がついてるレア物や賞金首ばかり。普通の冒険者がいくら頑張っても手に入らない額が簡単に手に入るんだ。だからこそサクッとやってサクッととんずら、君は哀れな目撃者のモブ男A。分かったかい?」


わ、分かりたくない。

必死に首を横に振ってみた。


「OK、お互い理解出来たようだし死んでくれ」


バッドコミュニケーション

侵入者達が一斉に剣を抜いた。

俺の人生わりと本当にモブ男Aだったなと思ってたら、


ゴロン


侵入者一人の頭が足元まで転がってきた。


「え?」


侵入者達が驚く。

いや、俺も驚いてるよ。

ていうか悲鳴あげてもいいですか?

と思ってたらどんどん生首が量産されていく。

血が飛び散って酷い光景だ。

泣いてもいいですか?


「なんだ!何が起こってる!」

「ゴブリンだ!あのゴブリンが高速でナイフを投げてるんだ!」

「冗談だろ?どうやったらナイフが刺ささらないで人の首が飛ぶんだ!」

「とりあえず全員で一斉にかかれ!」


ゴブサップ君が何かやったらしい。

俺に投げてたナイフのスピードの非じゃない。

追いかけてるとき、一応手加減はしてたのね。

でも毒ナイフを投げたことは一生許さないからな。

と俺がまったく別のこと考えてると


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ひぃいいいいい!!」


今度は人間の胴体が目の前で真っ二つに割れております。

血がドバドバこっちにかかってきます。


「なんだあのオークは!?素手で人をゴミみたいに!」

「嘘だろ!?あんな力の強いオーク見たことねぇぞ!」


俺も見たことないです。

ていうかこれ俺も巻き込まれたりしないよね?

そうだよね?


阿鼻叫喚と言うんだろうか。

どんどん侵入者達が悲鳴を上げながら倒れていく。

その度に近くにいる僕は人生で初めての血液シャワー、オーガニック100%を浴び続けている形になっている。

逃げればいいんだろうけど足が動きません。


「く、こうなりゃてめぇも道連れだ!」


え?

敵のリーダーっぽい人が剣を向けてくる。

こっち?

いやいやゴブサップとグロリアは向こうですよ。

あれ、これどうにかしないと俺死ぬんじゃ...

まずい!どうにか説得を!


「びびって足が動かない人間に剣を向けて恥ずかしくないのかあんたは!」

「そんなことを堂々と言えるお前の方こそ恥ずかしくないのか!」


ごもっともだがこちらも必死なのだ。

理解してくれ、っていうかしろ。今すぐ。頼むから。

ああだこうだと考えていたらとうとう剣が俺に向かって振り下ろされるところまで来ていた。

や、殺られる!


『危ない!』


剣が振り下ろされる瞬間、スラ兄が俺と剣の間にかばう形で入ってきた。


「スラ兄、あんたってやつは!」


馬鹿にしてごめんよ。

あんた王の中の王だよ!


そして剣がそのままスラ兄を真っ二つに切り、

そのまま何事も無かったかのように俺に振り下ろされた。


「ちょいー!!!」


間一髪で避けれた。

びっくりしすぎて体が動いてくれた。


「おま、ふざけんな!壁になってくれるかもとか思ってすげー油断してたぞ今!」

『お前を庇った恩人に言うセリフがそれか!』

「庇えてねーんだよ!お前の体液だか水だかが掛かっただけだよ。見ろよ!切った奴もなんであのスライム出てきたんだって顔してるよ!」

『知るか!そんなことより、切られた俺の半身どこ行った?くっつけないと死んじゃうから。マジ今いろいろギリギリだから!』


真っ二つに切られたくせにまだ生きてるしもう嫌だこいつ。


「はいはーい、そこまで。生きてる人は投降してくださいな、生きてない人は掃除されてくださいな」


ガタガタしてたらアネッサさんがいつの間にか戻ってきていた。

兵士っぽいものを連れて。


「ちっ、ここまでか」


わずかに生き残っているやつらが次々に武器を捨て両手をあげだす。

た、助かったぁああ。


「さて諸君、侵入者退治ご苦労様。明日もこの調子で頼むね」


ん?アネッサさん?


「えっ?明日もって」

「明日もゴロツキがここを襲うらしいからよろしくって意味だけど?賞金首になってるやつが大半だからサクっとやっちゃえばうちの大事な収入源に早変わり」

「あのぅ、俺、今日死にかけたんすけど」

「そうね、う~ん」


必死に行きたくないアピールをする俺に対してアネッサさんは少し悩む素振りを見せた後、


「そんじゃ」


と言ってまたどこかへ行ってしまった。

そして俺はその場でくずれ落ちた。


『まぁ、なんだ。俺がついてるから元気だせ。な!』

「フゴフゴ (そうよ、私たちがついてるからね、ダーリン)」

「ナイフガスベッテアタッタラジコ、シンデモウラムナ」


モンスター達からの慰め(?)のせいで心がえぐられた。


そしてなんやかんやあり職場で働きだすこと一ヶ月。

毎日死にそうな思いをして俺は悟った。

人手という名の生贄が足りないからこんな目にあってるんだと。

アネッサさんに必死で従業員を増やしてくれるようなんとか説得に成功。

二人でこの職場の広告の作成中である。


「新しい人くるといいわね」

「ええ、本当に」


来てください。

お願いだから。


『あの坊主、大丈夫かな?』

「アンガイシブトイ」

「フゴ、フゴフゴ(可愛いし私が食べちゃうまでは健康でいてもらわないと)」


就職にも失敗し、かといって冒険者になれるほど強くも無い。

そんなあなたにぴったり!

モンスター保護区で求められるのは多少の雑務と命を懸けることだけ!

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