リップ
唇が乾く
かさかさになって切れる
痛い
でもリップはもってない
すぐになくしてしまうから
もったいないから
だいじょうぶだよ、ここにいつも、持ってるから
いちいち借りるの? めんどうくさい
めんどうくさくないよ
いやだ
そうやって四六時中、唇を切らして、流血しているの?
……痛い
だから、ほら
いつも、近くにいるわけじゃない
いないときはどうするんだよ
ふうん
じゃあ、いるときだけ
近くにいないときはあきらめて
うん
すごすごと手を伸ばす
……貸してくれないの?
君はにっこり笑って顔を近づけ
柔らかい潤った口付けした
(2018/12/19)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます