文豪さん!!
紅結
其の1
宇野 千代。代表作【生きて行く私】。
生前、たくさんの作品を残してきた。
寿命、九十八才で死んだ。死ぬまで、沢山の文豪と関わりを持った。芥川賞で有名の芥川龍之介、その友人である川端康成。川端とはよく恋人同士だと間違えられた。兎に角そんな人達と関わった。
そんな私は現在あの世にいる。と、言ってもあの世とは一口では言いずらい。天国なり、地獄なり。とくに地獄は一言では言えない。古事記ならば黄泉國、あるいは底根國、大乗仏教なら十界最下層たる奈落。
と、まぁ色々ある。
私はどこに落とされたかというと、天国の間にある、現実と言いがたく、あの世とも言いがたい。
…まぁつまり本質、現実とはかわりない天国に落とされた。町並みは懐かしの昔。
天国とは思えないほどの町並みだ。
つまりだ。私たち文豪と呼ばれたものはここで暮らしてけと。金の稼ぎかたも財産も生きてた頃とかわらない。
ある意味極楽浄土だ。
私、宇野千代はこの町で働くことにした。酒場でもある『銀座ルパン』で。そう、お馴染み、あの無頼派と呼ばれた太宰治、織田作之助、坂口安吾が飲んでいた場所だ。…また何故私がそこで働くことになったのかはまた今度説明しよう。執筆はもちろん、少しずつやっていく。
さて、第二の人生だ。エンジョイエンジョイ。
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