第5話「魂の封じ込め方 」

【まずは愛着のある人形を用意します。そこに封じ込めたい相手の名前を書きます。数日のうちに相手が亡くなったら成功です】


ネットは便利だ。様々な情報が手に入る!私は早速、お気に入りの人形を用意すると、相手の男の子の名前を書いた。


『これでいいわね!あとは待つだけね』


それから数日が経った。


『なんだか気持ち悪い!少し横になろう』


私は朝から寝込む事になった。そして目が覚めた。


『えっ!何?なんなのこれ!?』


私は本棚にいた。本棚の上台に立っていて、部屋全体が見渡せた。だが部屋がとにかく大きかった。


『いや、私が小さいんだ』


私は気づいた。私が何になっていたかを。その時、私の机の上のパソコンが勝手に起動した。そして数日前にみたサイトのスレ画面になった。


カタカタカタ


文字が打ち込まれていく。


【人を呪ば穴二つ。やる方が封じ込められてしまったようですね】


ダレカタスケテ


私は人形。私は、声にならない叫び声を……


あげたのだった。


おしまい

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