「君の児」

煩先生

 

恋人の熱量に

甘く舌が這う

産道は捩れて

暗がりで灯る


少女の祝福は

声を胸で塞ぐ

子宮が脈打ち

最果てに睡る


生娘の反響で

強く爪が噛む

羊水も造れず

無垢色は宿る


母親の希望を

月は傍で噎ぶ

経血に苦しみ

或る肉が語る

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「君の児」 煩先生 @wazurai

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