episode6
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「で。君達……昨日報告しきれなかった分を
今日して欲しいんだけど…」
「報告は昨日ので全部。他には特に何もありませんでした…と先程から言ってますが」
ソファに座ってそう言いやるクロに苦笑をむけながら此方をみる隊長……咲良唯一に無言を返し続けているが、今だに…と言うかまた怒ってしまったクロに対する策は私には何もなかった
「…うん。とりあえずはそれでいいよ、報告の件はこれで終わり。」
「じゃあ帰って……」
「でも、他の問題があるみたいだね?」
そそくさと部屋を出ていこうとするクロを引き留めてそう質問する唯兄の目はまったく笑ってなかった
「別に、君達が喧嘩しようが僕には関係無いよ?でも仕事にまで影響するなら話は別だ
ちゃんと仲直りするまで仕事無し…だからね」
「なっ……」
「仕事が無くなるのは駄目…ちゃんと役に立つし仕事に影響はださない」
「だーめ。君達バディなんだから連帯責任」
そう言い残してさっさと部屋を出て行ってしまったので部屋にはクロと二人取り残されてしまった
「……凛。」
今までずっと無視されていたのに、いきなり話かれられたことにビックリした
「なに?」
「お前……まだ俺が何に怒ったかわかってないのか」
「……うん。ごめんなさい…考えても…よく、分からなかった」
「……そうか。…………分かった」
そう言ったきりまた黙ってしまったのでどうすればいいかよく分からずに、とりあえず
クロと反対側のソファに座った
(……怒ったんだろうな。ちゃんと理解出来なかったから…仕事無しって…また、迷惑かけた)
クロの様子を伺ってみても、顔を伏せていて
表情はよく分からない。何も言われないのが
一番怖い……
(いつも…同じ事を言われるのに……全然理解出来ない。どうしてクロが怒ってるのか……私は普通じゃないから分からない……のかな)
「……クロ。唯兄に…隊長にクロは悪くないって伝えて来るから…待ってて」
部屋を出ようと立ち上がったとき、ふいに手を捕まれた
「………ちゃんと俺が怒った理由…説明するからちょっと……待ってろ……」
「……でも早く行かないと、唯兄見つけられなくなる」
「いいから……ちょっと待て」
手を引いても全く離してくれないので、しかなくソファに戻った
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