偶像崇拝

だから人は縋ってしまうのです。


人以外の何か。完璧なモノ、絶対のモノ、触れ得ざる何か。


一方的な感情を叩きつけても何も返してくれない、返す事すら考えない存在。


ソレはボクの「身勝手」を投げつけられても、意に返さない。


「神」


「キャラクター」


「価値観」


確立された、そう信じる何か。そうだと思い込んだ何か。


そして愚かなのは、ボクがそこから何か返ってくると信じ、思い込んでいること。


ソレが発した言葉、仕草、指した先、残した何かを。


自分の為だ、御示し下さったと感じ、信じ、思い込んで楽になる。


その方が幸福だから。


欲が満たされるから。


甘えていられるから。


無責任でいられるから。


永遠の独り相撲を続け、繰り返し続ける。


そして、信じぬく。尽くし続ける。


いつしか、疲れ、諦め、勝手に絶望し、去っていく。


コミュニケーション不可能。


イヤ、自らがコミュニケーションを放棄し、崇め、祭る存在。


そこに、「人」としての関わりは無い。

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