rainy blue
しとしとしとしと、雨、雨、雨、雨。そして、また今日も雨。
眠気を誘う退屈なリズムでこつこつ窓を叩く虚ろな雨雫。
授業中の教室から外を見下ろせば校庭は水溜まりの池のよう。
おまけに今日の体育は体育館で、マット運動だって。マット運動?なにそれ?ギャルの人生にそれ必要か?
あ~もうヤダヤダ外に遊びに行きたいッ!!
さんさんと降り注ぐ太陽を浴びたいよぅ!!Heyカモン!サンシャイン!!
じっとり汗ばんだシャツが肌にまとわりついてなんて気持ち悪いんだろ。
教室に蔓延してるカビ臭いが匂いが、制服からわたしの内側にまで侵食してきそう。
ねぇどうして?
気分がめっちゃ滅入っちゃう梅雨まっ最中の6月のカレンダーに、祝日が1日足りともないワケ!?
夏休み直前の7月に海の日とか山の日とかわたし要らないですから!
その分、この目一杯憂鬱な6月にどうかお休みを下さいな、偉い人。
あぁ今直ぐここからエスケープしたい!
おニューのハイビスカス柄のビキニに早着替えして、あの海の砂浜まで駆け出した~い。
お気に入りの小さな赤と白の灯台が並んだ堤防から深く碧い海に勢いよくザブンと飛び込むの!
力尽き果てるまで存分に泳いだ後は、ホットプレートみたいに激熱の砂浜の上にドーンと寝っ転んで、こんがりパンケーキ色に日焼けしたいのよぉ!!
ほら見て!モクモクと湧いてくる美味しそうなあの入道雲。
とろ~り甘い練乳をたっぷり掛けて、かき氷みたいにシャクシャク食べちゃいたい!
あぁもう待ち遠し過ぎるッ!
カラカラの夏よ早くやってこーい!!
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