ハードに構築されたパラレルワールドの現代史と近未来史。『虎』と対峙するための能力を持つマサヒコは、その能力の発現中、孤独を癒やす温もりを知った。ひとりを嫌うことと、融合することは似ている?ひとりとひとりが出会うとき、後悔と孤独が語られて、歴史に新たな指針が示される。『様子をみよう』人間はたぶん、ずるくて便利なそれでいい。ワヒラの純粋さももちろん好きで、そうあることにも憧れる。
一気に読んでしまった。面白かったー。『虎』の存在の大きさに唸りました。物語は、これで良かったんだ、と言いたくなるような、そうでないような…… 熱中できる小説でした。