汚れた町で信じる希望 6

「…………ごめんね。こんな話、しちゃって…」



 私は、泣いた。


 泣いた。


 ボロボロと流れていく涙を、


 止められなかった。


「……でも、私…もう、いいんだ。」



「嘘。」



「ううん。……本当。」











「私ね、未菜ちゃんの、そういう、隠さない心が、いいと、おもったんだ。」


「………有佐ちゃん。」


「だからね、未菜ちゃん……











 …………………………………………死んでください。」


 ドンッ











 __意識が消えていく


 __溢れていく


 __あぁ。これが



      ってことなんだ。









 ピーピー  __音がする。



「___な。みな。未菜!未菜!」

「______なちゃん!未菜ちゃん!」



 __お母さんと………**だ。


 ……誰ぇ?こいつ。



「未菜!みなぁ!」  お母さんだ。

「………未菜ちゃん。良かった……」 **だ。


「お母さん………私……生きてる?」


「生きてるよ。よく頑張ったね。……」


「未菜!」

「お父さん。」


「………良かった。……本当に……良かった。」


 ギュッ



 __暖かい。


 家族のぬくもり。


 幸せ。


 私__生きてるんだ。





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