優しい仲間たち

こびと

悲劇と喜劇の1日

ある日、バスケの試合前。


ワイルドキャッツのメンバーは一様に緊張感に彩られていた。


「大丈夫だ、お前達ならいける!」


ボルトン先生の言葉に、チームは気合いを入れ直す。


そして、試合が始まった。


ワイルドキャッツは動き回り、綺麗なパス回しを展開した。


そこからトロイが、チャドが、ジークが、そしてジェイソンも点を決めた。


時間が折り返し、半分たった時。


相手チームのラフプレーでジェイソンが倒れた。


ジェイソンはその場で腹部を抑え、呻きもがいていた。


「ジェイソン!」


「大丈夫か!」


「しっかりしろ!」


チームメイトが声をかける。


ジェイソンは苦しそうにもがいていた、次の瞬間。


口から半液状の物を吐瀉した。

苦しそうに喉元を抑え、どんどん半液状の物を吐き出していく。


救急車が呼ばれ、会場が騒つく。


トロイは背をさすり、チャドはちょっとパニックを起こしつつも声をかけ、ジークはジェイソンの手を握りながら反応を見ていた。


救急車が到着する頃には、ジェイソンが吐瀉していた物は既に胃液に変化していた。


ジェイソンが救急車に運ばれると、試合が再開された。


ジェイソンの仇とばかりに、ボールを奪い、点を決めた。


ワイルドキャッツは相手チームに圧勝した。


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