No.50 YAMAHA PLG150-DX

伝説のデジタルシンセ「DX7」のFM音源を搭載した追加ボード。DX/TXシリーズなどや音色追加カートリッジに収録されていた音を一挙にまとめ上げ、914音色という驚異のFMプログラムが用意されている、FM音源の宝庫。DX7のプリセットも搭載。実機からのバルクダンプで音色を移すことも可能。GM音源に近い配列を持っており(近いというだけでGM音源ではない)、XG音源のように、バンクセレクトによって音色のバリエーションが選べるようになっている。ボイスネームはそのままだったり、名前が変更されている物がある。DX7のプリセットが用意されていることによって、DX7実機単体では出せなかった「ベロシティ127」が出せるようになった。そしてベロシティー感度の設定の中にはボードを載せる機種のベロシティーセッティングの他にDX7という名で実機の感度を再現したセッティングも用意されている。

FM音源のサウンドメイキングは、システムを熟知してもなお作るのが難しく、多くのユーザーはYAMAHAやサードパーティーが製作した音色追加カートリッジを「買う」形で使えるサウンドを増やしていくことになり、ここに「音色を作る時代」から「音色を買う時代」へと移り変わることとなる。そして、世界初のデジタルシンセであるDX7は、「初めて音色に名前が付いた機種」でもある。色んな意味で伝説のシンセサイザーだと言える。6オペレーター・32アルゴリズム。

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