No.17 Roland SC-8850 DTM音源

前機種であるSC-88Proでやり残した事を注ぎ込むというコンセプトのもとで仕立て上げられた、ローランドGS音源の最高峰。DTM音源初のステレオサンプリングピアノを採用。最大発音数128音で贅沢に使える。4エレメント構成によるオルガンやストリングス、シンセリードなどの分厚い音や、Jazz Scatも目玉。民族楽器も強化され、とりわけガムラン楽器が増やされた。ユーリアンパイプの音は秀逸。シタールの音も現行機種にはエレキシタールの音が多いが、この機種のシタールはかなりリアルである。USB-MIDIにより64トラックを贅沢に使えるためプレイングノイズも豊富に用意されている。最強のDTM音源とも言える。

99年発売ながら97年にハロルド・ローズ氏によって買い戻された「Rhodes」ブランドの名前がE.Piano1のバリエーションに見られるのは、87年からRolandがRhodesブランドを所有し、94年発売のSC-88にバリエーションが追加されたことに起因する。GS音源は歴代モデルのサウンドを刷新しつつバリエーションを追加していく方式だったために、プリセットの名称を変えることができず、Rhodesブランド売却後にしてなお名称が残ったということ(SC-55からの音色に名称が変わった物があるのは、型番の繰り上げとともに刷新したからと思われる)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る