詩 『宝』『何故星を目指さないの』『色を見つけて』
岬健太
第1話
『宝』
君という追い求む姿に
精力のあらん限りを尽くすことに愛を感じて
日に日に過去、未来も
これ程までに全身の高揚を感じる術など、ありはしない
その心底に宝の称号を与え、賜らんことを
『何故星を目指さないの?』
複数の考えが同居している場合、
何を選択する?
真実、貴方が自分で選択しているのが
何処から何処までかって、把握しているの?
私にはこう見えるの。
貴方はとても自動的で受動的。
安易でいて短絡的なの。
何処に行く気なの?
そんなに異性の尻を追いかけ回したいの?
私には分からない。
どうして星を目指せないのか。
尻なんて猿だって目指すじゃないの。
何故貴方は星を目指さないの?
貴方にしか出来ないじゃない。
神の如き、知性を持ち。
先見を得る歴史がある。
明智に富む先人がいる。
開拓する資本がある。
果てしない広がりを持つ志がある。
どうして、目指さないの。星を?
『色を見つけて』
月が同じ表情をするから。
向こう側の顔が見たくなる。
どんな顔してるだろう。
軌道を描いて、回る月。
楕円形に光を描いて、月光が目に入る。
その先には太陽が照り輝いてる。
光は時間を支配できない。
僕と同じ時間の支配下だ。
一呼吸、ひと寝入り。
そうして命は減っていく。
貴方も私も。限られた空間、時間の中で生きてる。
いつかに終わりがあって、何処かに埋まるんだ。
色があって、光ってる。
僕は何色で、貴方は何色で。
どれくらい光っていて、どうして見分ければいいだろう。
遠くから見つけられるくらいに、ハッキリしたコントラストで。
明暗が一目で分かるくらいに。
境目には、水彩の筆で淡い印象を持たせて。
色に交じり合って、統一感を出して。
整った色に光りを当てたら、綺麗に見えるかな。
貴方は僕に気付いてくれるだろうかと期待してる。
詩 『宝』『何故星を目指さないの』『色を見つけて』 岬健太 @haruka21
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