Addition

ねこち

Addition

人類は足りなかったのだ


人類は戦力を持った



約500年前南極で凍った男が

生きた状態で発見されたのが発端だ


男は発見時かき氷を作っていた

そう、男は南極で普通に生活をしていたのだ


男はアイスマンと呼ばれ

何故南極という人類が生きるには

難しい世界で生きていられたのか

疑問を持った科学者たちの研究に協力した


するとどうだろう

アイスマンの心臓部から見たこともない物質が出てきたのだ

物質は宝石のようにキラキラと光輝き氷のように冷たかった

宝石をくり抜かれたアイスマンの

凍っていた体はたちまち溶けてしまい消えてしまった

おそらくこの物質がアイスマンの力の根源なのだろう


それからどうだろう

アイスマンが消えてから

生まれてくる赤ん坊は皆その物質を

心臓にはめ込まれていたのだ


アイスマンのように体が凍る能力ではない

皆個人個人違う能力を持っていた


腕が伸びるもの、口から火をはくもの

空を飛べるもの、動物化出来るもの……



人類はそれを進化と呼び止める事はしなかった



ただひとつ、おかしな点がある

はめ込まれた物質は生まれ持ったものではない

明らかに付け足したような跡が残っているのだ



最近になってわかった事だが

物質は5歳までに体験した経験を元に

心臓部に付け足されるのではないかと研究結果が出ている



人類はこれを『Addition』(付け足し)と呼び

超能力社会を生み出していった……



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