落とし物

「ここ‥駅の落し物センターですよね?」

「ええ。そうですよ」

「私の指はありますか?」

「え?」

「電車に乗った時、指をドアに挟んでしまったんです。その時に落としてしまったみたいで」

「落とす…」

「届けられてないですかね?」

「えっと」

「とっても大事な物なんです」

「一応、これが本日のお忘れ物ですが」

「あ、これです!ありがとうございます!」

女性は指輪を手に取った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る