「亡びの楽園」

煩先生

 

徒然なる儘に

十字架を抱く

移り香の痕は

美しく霞めど


秒針に残され

造型も忘れる

心が枯れ果て

追憶を重ねる


悪食な運命は

僕の鬼が殺す

自転する娘に

誠実で在る為


帰納は正され

物語に混じる

空が生血流し

靴音を讃える

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「亡びの楽園」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ