観察日誌:2044年5月13日

 本来なら不本意な事だが、恐竜の絶滅についても環境を再現させるのではなく、絶滅させるためのデータを入力する方法を取ることにした。

 現実から導き出されたデータを入力しているはずだが、これほどGBPで作成した世界が現実と乖離してしまうとは思いもよらなかった。


 逆に、このまま恐竜が絶滅しなかった場合の世界はどうなるのか興味はあるのだが、8月中に現実の年代との同期を完了させなければ実験は中止となってしまうだろう。


 一度中止になってしまえば、恐らく次は無い。


 なんとしても現実との同期を急がせなければ。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る