ふりまわし。

雪花

第1話

二十時過ぎる頃、それほど背の高くない男と約束をした。

精神的な均一を保つ為の理由からだった。


背は180いく程か、

初対面できくのも気が引けた。


行為に及ぶ前に、

気づいたことと、気になった事があった。


骨ばった広い肩幅に比例する男性的な身体と、

相反する、無邪気な笑顔。


彼はホテルで温かい紅茶を私に淹れてくれた。

まるで恋人に、普段いれてくれるように。


それからだ、

現実というか生活との、

境目がわからな無くなり始めた。





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