端的にいいますと、この曲は先に朗読箇所の詩ができておりまして、「桃源郷」のワードが入った行に挟まれたパートがまさにそれだったのです。

それは私がことばつむぎの遊びをはじめたばかりの頃のもので、その時のタイトルが、To the paradiso.でありました。曲タイトルと大文字小文字違い。

ですから、「桃源郷」というワードはもともと詩にはなく、たどり着くべきが桃源郷という想定でタイトル付けされていました。

ことばつむぎは17歳のときに本格的にはじめました。ことばは人を救うことを身をもって体験したのち、わたしもそういうものを生み出せたらな、と当時はおもっていました。

あまり文章に慣れ親しんでいないこともあり、この当時は平気で「ら抜き言葉」を採用していました。でも、その当時の未熟さが、逆にいい味になっている気がします。

桃源郷、paradiso、ユートピア。同じものを目指しているはずなのに、向かっているところは人それぞれ違うところなのかもしれません。

だた、あいしたい

それでいいじゃないですか、ね。桃源郷でやることって。

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