第七夜 納涼大肝試し大会
「人それぞれみんな違いますよ。やって来る人間の深層心理に秘めている自分が一番怖いと思っている恐怖の対象を、具現化して襲わせてやってるんです☆」
「めちゃめちゃ怖いヤツじゃないかソレ!?」
暗闇なんかで絶対出くわしたくない。
「そんなことないですよぉ。子どもの想像力なんてカワイイもんです。本当の恐怖なんてあんなもんじゃないですよぉ。なんなら今ここでお見せしましょうか?」
「遠慮しときます」
きっと女の子みたいに悲鳴をあげちゃうだろう。
「その方がいいです。きっとご主人たま悶絶して死んじゃいますもん★」
カワイイ顔してさらっと怖いことを言うんだよねキミは。
「勘弁してください」
ボクもまだ死にたくはない。
「冗談ですったら♪天使の奴には手加減しませんけどね☆」
「天界戦争をここでやるなよ?あくまでサマー・キャンプの肝試し大会だってことを忘れるな!」
しっかり釘を刺しておかないと、コイツのことだ、サマー・キャンプどころか、世界だって滅ぼしかねない。
「解ってますってば。あくまでビビらせてやるだけですよ。ビビらせてやるだけ☆」
本当に解ってるのか怪しいもんだ。2回も言うところが妙に気にかかる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます