韓国風おとぎ草子・太陽の子

登月才媛(ノボリツキ サキ)

第1話 おとぎ話の始まり

むかし むかし とおい昔の話


朝鮮太平の世に 聖君とまで言われた

王様の 王国がありました。

働き者ばかりの王国で

食うに困る者は一人もおりません


この国に 一人の王妃様とその子 世子セジャがおりました

勇猛果敢で 知恵の深い王様と

優しく 冷静な王妃の子です

この世でもこの上ない青年になりました


ある日世子セジャは王妃に促され

王妃の出身地へ 赴きました

一人で歩いていて、青田へ足を滑らせたところ

少女が怪我の介抱をしてくれました


彼女を妃にと世子セジャは望みますが

どこの家の者か問いただしても答えません

それは少女が領議政の奴婢ぬひ(奴隷)だったからでした

世子セジャはあってはならない恋をしたのです

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韓国風おとぎ草子・太陽の子 登月才媛(ノボリツキ サキ) @memobata-41

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