生きる世界を選べるって本当ですか?

なっつん

第1話 世界を一つ選んでください

もしも、魔法が使える世界があったら行ってみたくないですか?

もしも、ゲームのような努力すれば必ず報われる世界があったら行ってみたくないですか?

もしも、何をしてもモテモテな世界があったら行ってみたくないですか?

そんないろんな世界に行けたら人生なんてもう最高ですよね・・・



人生はクソゲーと謳っている

「鏡 宇宙」(かがみ そら)、20歳、男、職業、無職 格言NEETをなめるなよ!

NEETの朝は早い、NEETは職がないだけで暇があるわけではない・・・らしい

「あー忙しい忙しい、BLUESTONEのイベント参加しねえと」

ーーーー数時間後ーーー

「ふーやっと一段落ついたなー、っともう昼か飯でも買いに行くか・・・」

鏡家は、都内にある一軒家に住んでいる

両親ともに働いており、昼は宇宙一人しか家にはいない

いつも通りテーブルの上に置いてあるご飯代を手に取り

コンビニへと向かう

いつも通りの商品、いつも通りの並び、いつも通りの雑誌

変わり映えのしない商品の中に一つ変わったものがあった

「なんだこれ?『新発売!今の世界を変えてみないか!ドリンク!』なんだこの

うさんくさい飲み物は・・・しかもたけえ・・・でも、まあ買ってみるか」

「ありがとうございます!合計で2000円になります!」

店員の眩しい笑顔の接客に尻込みしながらも買い物が終わらせ

宇宙は家へと帰った


ものの数分で家につき昼食を食べようとする宇宙

「さてとカップ麺もできたし、食うか」

「そういえば変なドリンクも買ってたな・・・飲んでみるか・・・」

「こんなの飲んで世界なんて変わらないだろ・・・まあ話のネタにはなるか・・・って

俺だれと話すんだよ話す人いねえよ」

誰もいない家の中でぶつぶつ言いながら「世界を変えてみないか!ドリンク!」を飲んだ・・・・


ーーーーーーーーーーーーー宇---さーーー

ーーーーーー宇宙ーーーーさーーー

「宇宙さん!!」

「ん!?」

宇宙の目の前には一人の少女と無限に広がる景色が見えている

「俺は確か新発売のドリンクを飲んで・・・」

「そうですよあなたは『世界を変えてみないか!ドリンク!』を飲みました」

「それで・・・急に目の前が真っ暗になって・・・」

「ハイ、あなたは先ほど死にました」

「え?」

「あなたは死にました、さあ新しくあなたが生きる世界を選んでください」

「へ?」


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