君と歩むこの世界で
ぺこまる
第1話 ハテナ
俺は今、自分の鼓動を感じながら歩いている。
別に聞きたくて聞いている訳じゃない。時が止まったこの世界では、何かが音をたてたりすることはなく無残な静寂が広がっているからだ。
(こうして自分の鼓動を聞いてみるとなかなか大きい音がなるもんだなぁ。)
そんなことを思いながら宛もない目的地を目指し歩んでゆく。
俺のいるこの世界はどうして時が止まってしまったのか分かっていない。そもそも、俺以外みんな時が進んでいない。どこかのお偉いさんも、偉大な研究者もみんな変わらずのままだ。
時間が進まないので日付が変わる事はない。太陽はあるが傾いたままそこを動こうとしない。
(てか、なんで俺だけ動けるんだ???)
頭にハテナを残しながらも歩みをすすめる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます