第4話 自分を好きになろう
結局、先輩とメアド交換してその日は別れた。
その後、先輩から飲み屋を指定され飲みに行くことになった。
先輩の話は面白くロクに趣味もない自分を楽しませてくれる。
ある程度話をした時に先輩が真剣な顔で言ってきた。
「こうやって話をしたらな自分普通の良い奴やん。何でそんなに自分に自身がないんや」
僕はその時に自分の顔が男前でない事や高校生の時に女性から避けられていた事を話していた。自分に自信がない事を。
「何やそんな事かいな。皆んな自分に自身を持った奴なんかおらへんよ。俺が自分に自信を持つやり方を教えてやるから実践してみたら」
「そんな方法あるんですか」
「あるよ」
「もともとコレは、精神的に落ち込んでる人に自信をもたせる方法やねんけどね。家に手持ち鏡あるか。あったらなそれをじっと見つめるんや、じゃあ何が写ると思う」
「僕の顔ですか?」
「そうや。そうやって見つめているとやな、自分の顔が満更でも無いような気がするんや。さらに見つめているとやな自分の顔は意外と悪く無いように思えてくるから不思議やで」
「本当ですか」
「騙されたと思うてやってみたら」
何だかよくわからないけど騙されたと思ってやってみよう。
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