第7話静かに始まる異世界生活
身体になにかが刺さるような感覚で目が覚めた私は、朝からイタズラな妹、そららに体をつつかれていた。
目を開けると横には機嫌がいいのか、悪いのか、よくわからない表情のそらら。・・・いや、昨日から【自称】お姉ちゃんがいた。
「おはよう。ねぼすけきらら。早く起きてよ」
私は体を起こしてみるものの、体がだるい。なんかボーっとする。だいぶ疲れているようだ。ボーッとしたまま布団の上で座っていたが、再び布団に潜り込みゴロゴロ~。ゴロゴロ~と転がってみる。
眠い頭でいろいろと思い出してみる、昨夜馬車で寝たふりしていたが、お屋敷に戻ったあともそれはなかなかに大変だった。
馬車の中でそららに【たんこぶ】の事をいじられ、屋敷についたらローラもローラで気になっていた、とけっこう食いついてきた。あまりにも情けない話しだったので、誰にも言わないようにとお願いして【薪にぶつけた】と言ったら結局二人には笑われて恥をかいただけだったし、ローラと別れたあともお屋敷ではそららが汚い私を許せずに休む暇なくすぐにお風呂に連れて行かれた。
服もすぐに脱いで洗うように言われ、馴れない手洗いで二人仲良く洗っていた。この世界には洗濯機がないので手洗いが基本だ。なれないので難しかったが、それでもけっこう楽しいものだった。
お風呂から出たあとは緊張の糸が切れたのか、急にお腹が減ってきた。お風呂上がりにパジャマを着て髪を乾かしながら、お水を飲もう。と、食堂に行ったとき、そららに『何か食べたい!』とお願いして、二人で台所へ行き遅い晩御飯を作った。エル様は夜から遠方に行くとのことで明日の夜までは戻らない。とそららに残し、そららが私を探しに来てくれている間に外出されていた。寝巻きで料理なんて・・・。こんなだらしないところ、見つかってしまったら絶対に怒られる!と断固拒否していたけど、今日は帰って来ないし、簡単なものを作ってすぐに食べちゃおう、ってお願いしてみた。そらら最初は反対したけど、私がヘトヘトに疲れていることを察してくれたのか『今日は特別』ってことで作ってくれた。
驚いたのはこっちのご飯も、元の世界のご飯も系統はほとんど変わらなかった。野菜や果物の形が微妙に違ったりしていたが基本的な調味料、炊事道具、味付け、はほぼ変わらない。さすがに麺はなかったけど、パンやご飯などはそのまま。ただ、お菓子はやっぱり基本的にはないみたい。いまのところお菓子ってお菓子を見ていない。まぁ、それでも今の私にはそれでもじゅうぶんすぎるほど安心できる内容だった。よく海外に行ったら食べ物が合わなくて困るって話し聞いたことあるし。海外ではないけれどここで食べ物がまずかったら、帰れない以上一生主食がフルーツになるところだったわ。
ご飯を食べたあとはそららと話して少しづつこの世界の事を教えてくれた。特に言われたのが
『馬鹿なんだから忠告して置くけど、南門の先には絶対に行ってはダメだからね。ゴブリンが住み着いてるから危ないから。エル様たちが今考えてるから。絶対にダメだからね。』
エル様にはまだ会ったことないから、どんな人なのかまだわからない。けど領地を一生懸命に守ってくれている素晴らしい人。とそららから聞いた。
明日の夜(日付的には今夜)には帰ってくるらしい。そららの話ではエルドロール様、エル様は私たちをとても可愛がってくれているらしく、昨日の私の一件についても、『戻ってこない。』と心配していたらしい。
そして遅い晩御飯の最中。そららからはこの屋敷で私たちの任せれている仕事のことも教えてくれた。基本的には
ゴミだし。
各部屋の掃除。
お風呂の掃除。
庭の手入れ、水やり。
お客様のお世話。
ご飯作り(主にそら)。
買い物(主にきら)。
その他雑務。
領土の監視(異変がないか見て回ったりする。きらら曰く、散歩)。
基本的に毎日行うが、当番制で交代してやっている。料理はそららの方がうまいため、基本的にそららが。買い物はきららが行っている。ちなみに領土の監視は二人で行っている。監視というと偉そうだけど、やっている内容は簡単。村のみんなに聞き込みや、変わったことや不便なこと。壊れたものがないかとかを調べている。
昨日は私が部屋の掃除や、お風呂掃除、買い物だったが帰らなかったのでそららが代わりにやってくれたそうだ。
正直、今は何もわからないので不安だったが、そららの方から
『明日から少しの間二人でやろう。』
と、言ってくれたのでしばらくの間は1日一緒に作業してくれるようで安心だ。明日の仕事はとりあえず午前中から昼過ぎまでは部屋の掃除、お庭のお手入れをやって、夕方からは買い物で王都に向かう。と言っていた。
ちなみに王都とはフランやエドたちのいる私が昨日居た場所だ。この世界に来た時に、辺境の森とかにいなくて本当に良かったと思う。
お屋敷では私たち以外に誰もいないので、気を使ったり、人目を気にしないからすごく気が楽なんだけど、誰の生活音もしないこのお屋敷ではそららがそばにいないと、この世界で一人ぼっちになってしまったみたいでとても怖くなる時がある。さっきもお風呂でそららに置いていかないで!と、お願いしたくらいだ。こんな人の気配がしないお屋敷(失礼だけど)で一人になるとなんか怖くて、昨日はそららと一緒に寝てもらったんだった。
私の体をつついていた指は、おでこのたんこぶが出来ていたところ指している。
「たんこぶは痛い?その感じだともう大丈夫そうだけど」
昨日のたんこぶ。そららが寝る前にタオルと冷たい水で冷やしてくれた。ちょっとまだ手で触ると痛いけど、特に問題はなく治ってきているようだ。
「うんー、もう平気だよー。ありがとーそらー」
だるーく返事返しながら布団に丸まり、二度寝を試みる私。まだ朝早そう・・・。
「まだ6時じゃーん・・・もう少し寝よーよー・・・」
私は布団の間からチラッとみた時計の時間を見て眠さが増す・・・。昨日暖炉の上に置いてあった時計は朝6時過ぎを指していた。
「あの時計。止まってるよ。もう9時だし。」
「・・・え?」
はぁ~っと溜息を漏らすそららに、私は片目をあけてそららに聞いてみる。
「きらは、大雑把だし、適当だしで、ちゃんと時計のネジを巻かないからダメなんだよ。2日に1回巻けばいいだけなのに。」
時計はゼンマイ式らしい。めんどくさいなぁ。と思ったがそもそも電池という概念がなければ仕方ないか。
「疲れているだろうし、今日はエル様がいないのでダメなお姉ちゃんにそららはこれでも気を使って上げたんです。」
私をつつくのをやめて立ち上がり、私を見下すそらら。悔しい。女子高生の時は寝坊なんてなかったのに・・・。目覚ましあったし、携帯あったし。でも、昨日の疲れが残っているのか体はかなりだるい。この体が体力がないのか、本当に疲れたのか・・・。
「ふわぁ~。。。どうもありがとう、体がだるくって」
大きなあくびをしながらよっこらせっと、ベッドから起き上がり私も洋服を着替える。
そららは昨日と同じ淡い黄色のメイド服、私のも昨日と同じ服だった。これは指定されているようでクローゼットの中にはいくつか置いてある。私もそららも同じ服を着ているってことは働く上での制服という感じだろう。
「お姉ちゃん、ちっちゃい時から朝弱いよね。」
そららは私の時計のゼンマイを巻きながら不機嫌そうに言った。部屋にはあまり物はなく、ベッド、テーブル、机と椅子。小さな暖炉と、生活に最低限のものしか用意されていなかった。机にはノートがいくつかあったが中は全く読めなかった。
暖炉の横にある、等身大の鏡の前で私は身支度をを始める。
実はこのメイド服。素材が素晴らしい。柔らかくてスベスベ。シルクのような感じです。お値段が・・・。お高そう。色も結構気に入っていて、ピンクとかだと、『いかにもメイドです。』って感じだけど、この水色に緑が入ってる感じ、深い色で気に入っている。実際には可愛いので女の子であればこの制服はありだとおもう。
メイド服を着て、エプロンを縛りおでこのたんこぶを気にしてみる。
(う~ん。大丈夫かな。赤くないし。見てるだけじゃ誰もわからないな)
後ろの方でそららが鏡越しに覗いてきたが、私がたんこぶを気にして鏡を見ていることがわかると、『ふっ』と鼻で笑ってから何も言わないでベッドメイクをしていた。
「お姉ちゃん。寝相が良くなったね。疲れてたから?」
「私って、そんなダメだったの?」
パジャマをたたんで椅子の上に置いてそららの手伝いに行った。二人で寝てもじゅうぶん余裕がある大きめのベッドだった。ふかふかで柔らかい。
「うん、ひどかった。子供の頃なんて朝起きたら頭と足が入れ替わってる、なんて毎日じゃん」
「それは子供の頃でしょ?今は?」
「たまに落ちるくらい?」
今も落ちるんだ。私。寝相が悪いなんて、なんか恥ずかしいなぁ。・・・いや、今はいいんだ。前の私だから。私であって、私ではない。
「ほら、お腹減ったし、もういいからご飯にしようよ」
布団を直しながら無言で寝相について考えていると、そららはそう言って部屋を出ていった。私も慌ててあとに続く。この地域の領土を任せれているお屋敷の主、エルドロールはまだ帰ってきた形跡はない。帰りは夜になると言っていたようだし、夜にならないと戻ってこれないようだ。そららがエル様に心配かけたんだから絶対に謝れ!って昨日からだいぶ怒っている。やっぱり、ちょっとは怒られるのかな。そららは怒られればいんだって言っていたけど、なんかそうやって言われるとさすがに怖いな。
私たちのいるこの屋敷はそこまで大きいわけではないらしい。そららが言うには標準。ということだ。2階の廊下には扉が並んでいる。左右に10部屋くらいだろうか。屋敷を正面から見ると階段が左右にあり、2階は客室、書庫、私たちの部屋とエル様の部屋がある。
階段を下りたところからはまた少し廊下があり、廊下の先にはエントランス、エントランスからは食堂、応接室、お風呂、地下室などに続く扉がある。所々に置いてあるサイドテーブルには花瓶に花が生けてある。壁にも絵が飾ってあったり、騎士の鎧が2階と1階に4体飾ってある。床には赤い絨毯が敷いてあり、私のような庶民が想像しているお屋敷感がでている。この世界には電気、という概念はないようで、壁にはランプの照明が等間隔でぶら下がっていて、各部屋にも1個~20個と部屋の大きさに合わせてついている。2階の小部屋などは小さめなので手持ちのランプと壁に1個とゆう組み合わせが多い。
私たちは昨日話をした食堂を抜けて、その先にある台所に向かった。ここに来るのは2回目だ。
私たち以外に人がいないお屋敷は静かで、私たちが階段を歩く足音、話し声しか聞こえない。これだけ広い家に住めるとは、想像もしていなかった。小さい時はお姫様に憧れたけど、まさかお姫様ではなくてメイドになるとは。思わず笑ってしまった。
(こんな広いと掃除が大変そうだなぁ)
と、思い屋敷を見渡していたが、よくよく考えればメイドである私たちがここの掃除をやるんだった。と思うと気分が落ち込んでくる・・・。学校の掃除を一人、二人でやるようなモノだからかなり厳しく思える。もれなく庭のお手入れ付き。
そららは自分の後ろで喜んだり落ち込んだりしている私をなにか珍しい生き物を見るかのように不思議そうに見ていた。
「なんか、一人で楽しそうだね。」
「さっきまでは楽しかったんだけどね。この家って誰が掃除するのかなぁ~って考えて、せっかく大きな家に住めたのに、このお屋敷の掃除が大変だろうなぁ。とおもったらちょっとね・・・」
「本当に何も覚えていないんだね。うちたちの仕事、昨日教えたけどちゃんと覚えてる??」
「うーん。まぁまぁかな。今日はとりあえずお部屋の掃除と、買い物とお風呂掃除でしょ?」
そんな会話をしながら歩いていると台所についた。納得できなそうな顔をしたそららが扉を開けて先に入る。
「今日新しく入ったきららです!よろしくお願いしまっす!」
台所に先に入ったそららに向かって一礼してみた。そららは驚いたような顔をしていたが小馬鹿にした顔で言い返してきた。
「お帰りください。不採用です。」
水に浸けてあった野菜を洗いながら冷たく彼女は言い放つ。
「きららは料理できないんだから、食堂でテーブル拭いたりして待ってればいいよ」
そららが野菜を洗って、朝ごはんに何を作ろうか?と考えながら私をチラッと見る。
「私だって、なにか役に立てるもん!」
横に並んでたってみる。今度はジャマだなぁって顔でこっちを見るそらら。何もできないと言われてムキにはなってみたものの、彼女の言う通り、この屋敷の中では私にあまりできることはない。
「今日は、パンにしよっか。きらはパンが好きだったし。」
一応、気にかけてくれているようだ。口では憎まれ口ばかりだけど、案外可愛いとこあるな。やっぱり優しいのかもしれない。この体の持ち主もパンが好きだったとは。基本的に似ているところばっかりだなぁ。
パンは一斤のまま買ってきているらしく、棚から取り出した大きな食パンの塊を適当な厚さにスライスし、釜に入れる。どうやら私を起こしに部屋へ戻って来る前に、釜を温めていたようだ。オーブンレンジがないと不便だな。
私はそららの役に立ちたいのだが、何があるのか、どこに何があるのかわからない。
家のキッチンだったら、バターとか、ジャムに、目玉焼きくらい作れるのに・・・。
そららの様子を見ながら、今はどこに何あるのかを覚えるしかない。昨日はあまり気にしていなかったけど、覚えなきゃいけないからね。
「お姉ちゃん、何が食べたい?パンだけじゃ足りないでしょ?」
釜にパンを入れたそららがこっちを向いている。パンだけじゃって、そんな大食いみたいに言わなくてもいいのに。そりゃあ。きっとパンだけじゃ足りないけど・・・。
「それじゃあ、卵!・・・とかは?」
「別にいいけど、そしたらお皿くらい出しといてよ。焼いといてあげるから。」
そららは釜の反対側の壁に棚を指さした。食材が似ていたから卵もあるのかな?と思ったら普通に出てきた。この世界に卵はあるらしい。
「ねぇそらー、お皿は誰のとか決まっているの?お皿何枚必要?」
「うーん、パンの上に乗せちゃおうよ。片付けめんどいし。どのお皿でも大丈夫。来客用は向こうの棚の中だからそこのはどれ使っても平気だよ。」
「じゃあ、ちょっと大きめのやつを2枚出しとくねー」
台所。いや、ここは調理場と呼ぶべきか。キッチンとはまたイメージが違う。なんとなくちょっと古くて、西洋な感じ?本当にお城とかにありそう。もっと大きくて人も多かったら賑やかなんだろうな。
私がお皿を並べてそららの後ろ姿や食器の種類を見ていたら、すぐに調理場にはいい匂いがしてきた。小麦が焼ける香ばしくてほんのり甘い香り。卵の焼ける匂い。ここに来る前から続く、いつもの変わらない朝がここにもあった。変わったのは住んでいる家と家族だ。
「お姉ちゃんー!釜!!焦げちゃうよ!ひっくり返しといてーー」
そららが卵を焼くの遅くすればいいのに。と一瞬思ったがそれは言ってはいけない気がして黙っておいた。食器棚を閉めて釜の前に行ってみる。
「どうやって開けるの?これ・・・?」
目の前にはきっと熱い。いや、絶対に熱いとわかるくらい熱を発している黒い金属で出来た扉。出っ張りがあるものの触ったら絶対タダでは済まない。
「真ん中あたりに2つ小さい持ち手があるでしょ?熱いから気をつけて引っ張って、パンは手前の方にあるからどうにかやっといて!」
やはり、あの出っ張りか・・・。
熱くて素手では絶対に無理なので、手をタオルでぐるぐる巻きにして持ち手を掴み、ゆっくりと釜の扉を開けると、そこには半分茶色く焼けていて、半分はまだ微妙に焼き目の付いたほぼ白い状態のパンが2枚並んでいた。
・・・。
釜から熱風。とまではいかないがそこそこ熱い空気が流れ出てくる。私はとりあえずゆっくりと手を入れると、やはり中はだいぶ熱い。釜の外からジーッとパンを見ていて、ひっくり返すことを諦めようとそららの方を見たときに
(は・や・く!)
と口パクでお怒りの彼女。・・・
釜の前でしばらく考えてみたけど、結局どうにもならないので仕方なく素手で頑張ることにした。袖をまくって、あまり奥まで手を入れたくないので、パンを指先でつまんだりしながら手前に寄せて、どうにかひっくり返して元あった場所のあたりに押し込む。奥の方は見た目よりも熱い。
だいぶ長い時間に感じたが、おそらく数十秒だったのだろう。最初はあまりの熱さに驚いたが、やり終えてみればどうってことない。私は汗を手で拭き取りそららの方を向いた。見返してやろうと思ってそららの方へ近づいてみると、そらら側の作業台(テーブル?)の下にピールが置いてあるのが見えた。そーいえば、エドも持っていたな。これ。
「ありがと、卵はもう大丈夫だから、あとは任せといて!」
そららが視界にあったピールを持ってこちらにやってきた。
「それ、なんで教えてくれなかったの?」
そららはピールを見ながら首をかしげていた。
「だって、ピールって知っているのかわからなかったし、テーブルの下って言ってもわからないかなって。うちも手が離せなかったから適当にやるかな~って。指でつまんでたけど、いけそうだったし。実際にピールあること覚えてなかったみたいだからいいかな~?と。」
釜の中からあっさりとパンを取り出し、皿に移す。その上に先ほどそららが作った卵を乗せる。仕上げに塩を少しかけて出来上がり。いくらか調味料は少ないけど、大まかに私のいつもの朝ごはんと同じようなものが目の前に並んでいる。
「めっちゃ熱かったんですけど・・・釜の中。」
「なにかの役に立てたね。お・ね・え・ちゃん。パンは焼くだけでいいから作るのが簡単だわぁ~」
そららはルンルン気分でワゴンに目玉焼きの乗った食パンを乗せ、食堂に運んでいく。
確かになにかの役には立てる。とは言ったけど、納得できない。
朝からなんか疲れるわ。この家。いや、あの子。
私の異世界ライフの始まりは家庭的なもので、静かに始まっていった。
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