私がヒロインなんて認めない

神楽

第1話転生?

スースー

東京のある町のあるマンション、2階1番奥の部屋から気持ち良さそうな寝息が聞こえる。


シュンッ

消えた…そう、これは佐良 命の新しい人生のスタートの音だった。


〜サース村のある家〜

オギャー!!オギャー!!

元気な赤ん坊の泣き声が村全体に響き渡った。

アルト「ニーナ、見ろ!元気な女の子だ!!いや〜ニーナ似のかわいい子だなぁ❤」

この男性はアルト・フィディカル


ニーナ「あらあら(笑)アルトったら❤」

こちらの女性はニーナ・フィディカル


この二人は先月結婚したばかりの新婚夫婦である。


村人A「おぉ!生まれたか!」

隣のおじさんが

村人B「よかった、よかった。ニーナ似でかわいいねぇ」

近所のおばさんが

村長「おぉ、本当にかわいいのぅ❤しかし、お主ニーナに似てよかったのぅ。アルトだったらどうなったことか」

そして村長がそれぞれお祝いを言いにやって来た。

アルト「どういう意味っスか!!」

そういわれるのも仕方がない。アルトは身長190のまるでボディービルダーのような体型の大柄の男なのだ。

それに対してニーナは身長164のスラリとした美人。娘が似るなら断然ニーナが良いに決まっている。

「アハハハハハハ!!」

それに窓や扉から覗いていた村人全員が笑った。

命(…あれ?ん!?どうなってんの!?手が!!足が!!小さく…イヤーーー!!!)

「オギャーーーー!!」

そこでやっと佐良 命は自分のおかれている立場を理解した。自分は子供になってしまったのだと。

ニーナ「あらあら、メイもそう思うの?フフ」

まるで、命の泣き声がそうだと言っているように聞こえたニーナはそう言った。

アルト「ニーナまでぇぇぇ!!ってメイ?」

最愛の妻と娘に賛成されたアルト、叫びたくもなる。そして、娘に名前がついていることに気がついた。

ニーナ「えぇ、この子の名前よ。メイ・フィディカル、私たちの愛しい子(微笑」

それに対してニーナは答えた。そう、少女の名前はメイ。もう、命ではなくなったのだ。

アルト「いいな、メイ…メイ・フィディカル!お前はこれからメイだ!」

アルトはそれに賛成した。メイを持ち上げ喜んだ。

メイ「(ぇぇぇ!?)オギャーーーー!!」

自分が生まれ変わったこと、そして、前までは高いとこは平気だったのに今では恐怖を感じるのか泣いてしまった。

アルト「おぉ!そうか、嬉しいか!ハハハ」

しかし、それが喜んで見えたのかぐるぐると回り始めた。

村長「これから沢山の困難があるだろうが、前を向いて進みなさい。メイ・フィディカル。お前はこの世界に必要な人材なのじゃから…」

村長はそう呟くとアルトを止めるため傍へと寄った。


これから始まるのは少年少女達が村のため、夢のため、家族のため、親友のため、好きな人のために冒険するお話だ





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