第9話 baby自転車 3

 今日は少し遅くなってしまった。一応受験体制に入っているので、いつもならば5時前には家に着いて晩御飯の準備を始めているところだけれども、今日は珍しくクラスの友達と一緒に図書館で勉強をしていた。


僕と友達が図書館を出て自転車を押しながら日が沈む様子を見ていると、よその学校の女子生徒が自転車に乗って校門の前を通り過ぎようとしているところだった。


僕は思わず声をかけた。


「白峰さん」

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