黄昏のウィカ

 マグナ病。それは、人を少しずつ魔物に変える病。エネルギー源である「マグナ」に触れてしまうと発症してしまうと言われているが、真偽の程は不明である。


 ニコはエドレイ村に住む14歳の少年。狩人としてほそぼそと一人で生きている。母はニコが生まれるのと引き換えに亡くなった。教会騎士の父フェンは、一年前に任地だったアシュウォルドで起こった、エネルギー源「マグナ」の暴走事件以来、音信不通である。


 森で狩りをしていたある日、ニコは大量のマグナを浴びてしまい、左手の先から魔物化が始まってしまう。本当に困ったときは帝都アシュウォルドにいるウィカを頼れ、と言われていたニコは、帝都アシュウォルドに旅立つことを決心する。


 一方、体から「レイ」を産み出すことのできる「魔女」の少女、ララは帝都アシュウォルドを目指していた。師匠を助けたい一心だった。


 天才魔女と唄われた師匠、ロダの体は結晶化しだしていた。古い文献を読んでも、ロダの知識でもどうにもらならない。ロダはしょうがないと笑っていたが、ララは諦められず、魔女の大家と言われるウィカを探すことにしたのだ。


 二人は道中、ウェルドゲートで出会う。豪雨の為フェリアン林道に入れずにいたところだった。そこで、二人はウィカを探していることを知り、一緒に帝都アシュウォルドを目指す。


 二人はアシュウォルドにたどり着くが……


 そもそもウィカとは何のことなのか。


《登場人物》

ニコ (14歳/剣士)

エドレイ村の少年。純粋でのんびりマイペースな田舎者。コミュ障。

ララ (15歳/魔女)

ニコがウェルドゲートで出会った魔法を使える少女。無邪気で快活。


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