第18話 決戦フェイズ② 戦闘:偵察ラウンド
●決戦フェイズ 戦闘:偵察ラウンド
GM:それでは、偵察ラウンドを開始します(遭遇シートを広げる)。
本来、決戦フェイズの戦闘では、偵察ラウンド前に「奮起」と呼ばれる処理をすることができる。「奮起」を行うと、各PCは自分の属性の領域のインガを1つ取り除くことで、自分の【生命力】を[1D6+自分のレベル]点回復することができる。だがこのとき、GMはそのことを完全に忘れてしまっており、PLの中にもそれに気づく者はいなかった。反省はしている。
GM:まず、怪物の本体は「ティンダロスの猟犬」です(本体カードを置く)。
怪物名:ティンダロスの猟犬 レベル:3
属性:黒 タグ:獣、犬、時間
解説:痩せて狼めいた体躯と、燃え上がる目を備えた怪物。時間の角に潜み、時をさかのぼろうとする者をどこまでも追いかける。
攻撃値:3 生命力:45 防御値:3
効果:【猟犬】「口」タグのついた脅威の【攻撃値】が2点、【耐久度】が5点上昇する。
【潜水状態】潜水状態でない目標を攻撃した場合、目標となったPCは防御判定を行えない。
天宮:あれ、そっちと戦うんだ!?
緋色:テケリ・リって言ってたのは違うのか。
呪:ショゴスは動きを止められてるんでしょ。
GM:そういうことです。ショゴスはハルムに動きを封じられているので、戦闘には参加できません。同様に、ハルムもショゴスの動きを封じるので手一杯なので、戦闘には参加しません。
天宮:なるほどね、じゃあショゴスについては放っておいていい感じなのかな。
呪:みたいだね。それじゃあ呪から偵察します。
GM:はい。どれにしますか?
パラグラフ1 「逃走」
パラグラフ2 「かみつく」
パラグラフ3 「毒牙」
パラグラフ4 「時間の角」
パラグラフ5 「吸血」
怪物との戦闘において、脅威は各パラグラフに1つずつ配置される。脅威は原則として同パラグラフにいるPCを攻撃目標にするので、脅威カードの内容を知ることができる偵察は、PCがどのパラグラフにプロットするかを考えるうえで、重要だ。
呪:じゃあ「時間の角」で。ティンダロスの猟犬の、固有の脅威っぽいし。
GM:はい。それでは、【頭脳】で判定をお願いします。
呪:(コロコロ)1、2、4、6! ムードダイスに2を取って、スペシャルで成功!
GM:それでは、赤の領域が第二段階に覚醒します。
運命の輪 黒:2 赤:4 青:4 緑:2 白:3
GM:さらに、「時間の角」の脅威カードを公開しますね。
脅威名:時間の角 レベル:2
分類:術式 タグ:時間
描写:飢えた猟犬は、ギシギシと牙を鳴らしながら、「角」から時をこえていった。ヤツの狙いは、未来の無防備な君たちだ!
判定:霊力 威力:--- 攻撃値:+1 耐久度:8 防御値:+1
効果:【時間跳躍】PC全員は、以降の冒険フェイズの自分のシーンプレイヤーのシーン終了時に、「損傷表」を1度使用する。
呪:『以降の冒険フェイズ』?
GM:『以降の冒険フェイズ』……なので、次回のシナリオですかね(笑)。
供我:え。
呪:じゃあ絶対止めないと!
GM:まぁ、逆にいうと、今回のシナリオには影響はないので。
天宮:なるほどね。偵察に成功すると止めにいけるんだっけ?
GM:分類が「術式」の脅威は「妨害」ができます。分類が「攻撃」の脅威は「防御」になるんですが、怪物本体の効果に【潜水状態】があるので……
天宮:我々の中には潜水状態のPCがいないから「防御」できないってことね、わかった。「毒牙」を調査します。
GM:はい、【頭脳】判定をどうぞ。
天宮:(コロコロ)1、3、4。ムードダイスに3を取って、アクションダイスに4。「絶望の闇」の修正が乗るけどモッドが+1あるので、達成値4で成功です!
GM:はい。まず、青の領域のインガが5個になって……。
運命の輪 黒:2 赤:4 青:5 緑:2 白:3
GM;続いて、「毒牙」の脅威カードを公開します。
脅威名:毒牙 レベル:1
分類:攻撃 タグ:実体、毒、口
描写:怪物の鋭い牙からは、かみついた者の身体を犯す、恐るべき毒が滴っている。
判定:技術 威力:1D6 攻撃値:+1 耐久度:6 防御値:±0
効果:【毒攻撃】この脅威の攻撃によってダメージを受けたキャラクターは変調「重傷4」を受ける。
天宮:あっ、「口」タグ来た!
GM:「重傷4」は、毎ラウンドの終了時に4点ダメージですね。
供我:しんどいな!
GM:まだ偵察続けますか? お二方。
緋色:僕、【頭脳】Aだからやるよ。「吸血」を偵察。(コロコロ)1、3、6。3をムードに取って、スペシャルで成功。
GM:おお。青はあと1つで第三段階ですね。
運命の輪 黒:2 赤:4 青:6 緑:2 白:3
GM:では、「吸血」の脅威カードを公開します。
脅威名:吸血 レベル:1
分類:攻撃 タグ:口、生命、血
描写:あなたの身体から、血が奪われていく。奪われた血は怪物の力へと変わるだろう。
判定:愛 威力:2D6−1 攻撃値±0 耐久度:7 防御値:±0
効果:【精力奪取】この脅威が与えたダメージの半分(切り捨て)と同じ値だけ、本体の【生命力】が回復する。
天宮:アマデウスの脅威カードってパッと見で強いのか弱いのかわからないよね。
緋色:うん。発動したときに「うわっ!」てなった気が……。
呪:偵察ラウンドはこんなもんか。一人一回だもんね?
GM:そうですね。供我さんが挑戦しないなら終了ですが。
供我:ファンブルしたら敵の反撃を受けるからな……。やめとく。
GM:そうですね、了解しました。
偵察判定でファンブルが発生した場合、PC全員は[1D6+怪物本体のレベル]点のダメージを受けるため、引き際は肝心だ。供我は【頭脳】がD−のため、修正なしで成功するには6ゾロを出すしかない一方、ファンブルする確率はおよそ三分の一もあった。妥当な判断といえるだろう。
GM:では、偵察ラウンドを終了します。それでは、乱戦ラウンドに移ります!
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