第20話 I wish..♥願わくば♡ 20 加筆修正有2020.08



20.


=== 仁科葵 & (小野寺祐子) ===



 『私、知っているのよあなたの正体。

 夫が吐いたわ。( _ _ )..........o


 あなたと関係を持っていた時の夫なら有り得ないことだけど。


 人生の最終局面に近付きつつある今、散々好き勝手しておいて

私が自分から離れていくのが不安みたいよ。


              アワワ(っ´ω`c) ドウシヨウ




 先日夫がね、知人友人の前で宣言したばかりなの。


 今からは他所の女には目もくれず、私だけを大切に

するんですって。


 散々いろんな女と遊びまくってアラ還に

なってから、そんな素敵なことを云い出したのよ。



          (*^~^*)ゝステキジャン    



 きっと、私が有難がって涙を零して喜ぶと思っていたので

しょうね。


 私もほだされたって訳でもないけれど。


 そんなこんな状況下でのあなたの凸では、夫はたぶんあなたのこと

 むちゃくちゃ怒ってると思うわ。 


       ムヵ━━━[○・`Д´・○]━━━〆タル    




 夫の計画というか、思惑をぶち壊すようなことをしたのだから。



 昔の清算したはずの亡霊が、しかも堂々と妻の知人という

 ポジションで自分の目の前に現れたんですもの。




 あの日はさぞかし、びっくりしたことでしょう。



 驚かせてくれたことには、お礼を云ってもいいかも。



 夫とヨりを戻したくてこんなことをしたの?



 ふふっ、よく耳の穴かっぽじて聞いて! 聞き逃さないでね。

 

 

 あんなクズ、ほしけりゃぁ やるわよ。ε=(。・`ω´・。) モッテケ!!




 だけどあのクズ、最愛と語る妻のことさえ愛せない男なの。

 そんな男に縋ったって愛してなんてくれないよ?




 かわいいのは自分だけなんだから。



 私は、モいらないからぁ....あげるよ。どうぞ・・どうぞ。』




              イ━━(`ε´♯)━━イラネ



 私は自分の云いたいことだけ云うと、何か云いたげな彼女をその場に

置き去りにした。



 云いたいことを云えるって、なかなかいいもンね。

 スカっとした。





 小野寺さんに吐いた私の台詞は、夫の歴代の女達全員に

云いたかった言葉だ。☝( ◠‿◠ )☝ナメンナ






 すでに貴司からさんざん〆られていた小野寺祐子だったが

それでも貴司のこと、好きでいるのを止められない。


 そんな小野寺は葵の捨て台詞に、貰えるものならば

私はほしいよぉ~と、心の中で叫んでいた。

          (˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )I want ....


 もう、いらないからあげるという女を大切にしていきたいと

云う男。

 そんな男に罵倒されても、それでもその男が恋しくて恋しくて

焦がれている自分。



 何故大切にされるのが自分ではないのか.....


 世の中はなんて不条理なンだろうと、静かに泣いた。


          (꒦ິ⌑꒦ີ)♡シクシク

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