第76話幻の魚げんげを食した!

 切り身になったその姿、生白くぷるぷるしている。一見して脂ののったゼラチン質。



 岩手県産というからググってみたところ、深海魚らしい。どうりで見かけたことのない魚だと思った。


 味は美味。非常においしい。アンコウは食べたことがないが、ググったら同じ四つ星クラス。しかも知っていたら学者級という珍しさ!



 名前はげんげ。玄魚、幻魚とも書きまする。



 うん、アンコウは水深30~510Mくらいだけど、げんげは600~1600Mくらいのとこにいるらしい。


 寒い季節に魚貝だったり、ズワイガニ漁の網に紛れこんでくる。狙って獲れるものでもないようだ。それは珍しい。




 煮つけにしようとフライパンにだしを作って入れたら、ぷわーっと膨らんで、熱しても身がかたくならない。箸ではとらえようがないので、スプーンでつるっと食べた。冷めると味が落ちるから、あったかい内につるつるどうぞ。味噌汁もいいらしいね。






(ググった知識を書いています飛ばして大丈夫です。↓↓↓)





 昔は上方(大阪)では脂の濃いものは下手物(ゲテモノ)といって捨てられてました。今、江戸前寿司などで有名になったマグロも、下品な魚として、主に猟師さんが獲った先から食べてました。栄養がつくからです。げんげも昔は捨てられていた魚で、下魚(げぎょ)と呼んでいたのが、なまってげんげと言うようになったということです。今は寒天玄魚(カンテンゲンゲ)とシロゲンゲがありますが、味で区別はできません。顔つきと鰭(ヒレ)の形でようやくわかるという、おいしければなんでもいいので区別しなくてもいい気がしますが、厳密には違うようです。





 しかしその差は、めだかの色が白いか黄色いかの別をつけるのと同じくらい学術的なもので、店に並んだ切り身を買って食べる分にはわからなくても良いように思います。事実、切り身には鰭も、顔もついてませんでした。背鰭尻鰭が長いのが特徴ではありますが、腹鰭がありません。これでは常人には区別はつかないでしょう。




(付け焼刃の受け売り終わり!!!)





 切り身は触って、身がしっかりしたものが鮮度が良くておいしいそうです。腹より尾に近い部位の方がやわやわとしています。病気の母に食べさせるならこちらでしょう。スプーンですくってあげてください。


 唐揚げもさくさくとして非常においしいそうですから、店先で見かけたら即買いです!


 切り身三切れで299円でした! まいどあり!!


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