低!レベルガールズ

齋藤薫

第1話 早揉みクイズ(右)

『早揉みクイ~ズ!』

「トロ、いきなりどうした」


『ルルちゃん、最近巷で話題の早揉みクイズに挑戦してみませんか?』


「聞いたことないけど、何それ」


テーブルの上にトロが仰向けで横たわる。


『正解が分かったらお手元のオパイを揉んで答えてね♪』


「えっ、なに?なんつった?」


『では第一問!』

「おい聞けよ!」


デデン!


『アザラシの毛皮を被った妖精の名前は?』


「も、揉めばいいのか……トロ、揉むぞ」

『10、9、8……』

「時間制限ありかよ!」


モミモミモミモミィ!『はいルルちゃん!』


「……セルキー?」『ピンポンピンポン!』

「何だよコレ!(ペチン!※)……んぅ━━何だよコレ!!(ペチン!)」

※オパイをペチペチするSE


「では第二問」

「続くんかい!」


デデン!


『額から伸びた一角、姿は馬。といえば……』モミモっ

『ユニコーンで・す・がぁ~』

「あぶね!引っ掛けもあんのかよ!」


『体は人間、頭は牛さん、二本の角をもつ怪物といえば?』

「簡単だ!」


モミモミモミモミ!「あれ?」

モミモミモミモミ!「ちょっw、トロww」

『4、3、2、1』

モミモミモ「あー!ミノ、ミノタウロス。ミノタウロスゥ!!」

『ブブゥー!残念時間切れ~』


「えー、なんでだよ!」


『あと3モミ足りませんでした♪』

「オメェーのさじ加減じゃねーか!!(ベチン!)」


「最終問題~♪」

「はえーな!」


デデン!


『体は馬、頭は人間、尻尾は10本。さてこの生き物はなーんだ?』

「聞いたことねぇぞ……」


『10、9、はーーーち、なーーーーな』

「チャンスタイムきた!考えろ。なんだなんだ……えーーと、うーーー、あれかなぁ……」


モミ……もみ、もみもみもみみ……。


『はーい、ルルちゃん』


「ブ……ブラーク?」


眉間にシワを寄せ、口をひん曲げ、思いっきり細目で見つめるトロ。

汗が滴り、息が荒ぶるって顔が劇画調になるルル。


『……ファイナル?』

「アンサー……」


デレデレデレデレ……デデデン!


『ぶぶぶぅー!正解は<風の谷の・D・パヤオ>でした~』


「知らないって!知らないよぉそんな獣~。えー、何?モンスター?学校でも習ったこと無いし」


『パヤオはねー、私の夢に出てくる妖精さんだよ♪』


「……」


『……(^o^)』ぷるぷるぷる♪


「……はっはっは!なるほどね~やられた~乳もぐぞ」

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