第19話 ブルーのワイシャツ

ミナミは、キョウコ先生に、「振り回されないように」と「声優さんが


いる事を思い出して下さい」と教えてもらった。


また、このような事もキョウコ先生から教えてもらっていた。


 *服従しない


 *すきがあったら逃げる


 *こういう騙され方は無いです


 *うるさい時は、外に出る


 *気持ちが苦しい時は言う


 *そういう気持ちにさせてはいけない


以上の事だ。


ミナミは、色々考えるとキョウコ先生に教えていただいた事は、人と


のコミュニケーションをとるのには、とても大切な事だと感じた。


それは、男性医師も多く感じられたかもしれない。


ミナミは、この言葉を頭において医師との大切な会話、聞こえてくる


声を心がけるように聞くようにした。


目には見えない抽象的な話を聞くのは至難の業だったが、これで


色々な先生との会話を区別する事が出来るようになった。


また自分の身に危険を感じた時も、この言葉を思い出すように


なっていた。


また、ミナミは、「片耳で聞いて」と教えてもらっていた事を守り、


色々な先生の話を片耳で聞いていたせいか疲れも出ていた。


でも、ミナミには片耳で聞いていた事は悪い事ではなかった。


そして、その月は何故か右足も痛くしていた。


ミナミは、どこにぶつけたか分からない痛みを、椅子に座りながら


考え耐えていた。


また、去年の夏とは違い、家にふさぎがちになってもいた。


それが寒さのせいと言うのなら、そうかもしれない。


そこに、キョウコ先生が声をかけてくれ、ミナミの子供の事などで


話が弾んだ。


するとキョウコ先生は、


「T医科大学病院に、お子さんのパンツを買いに来て下さい」


と言ってきた。


ミナミは、ここから東京に行く事を一瞬ためらったが、どんな物が


耳に入っているのか分からないのもあり行く事を決めた。


東京に、行ったからといって、キョウコ先生と会えるかどうかも


分からないが、またT医科大学病院に行く事にした。


そして、ミナミはキョウコ先生に返事をした。


「東京に行きます」


ミナミは、ある医師にストーカーと医師しかつけない物が


耳孔の奥に入っているという事は聞いて話しをしていた。


それ以上の事も知りたくT医科大学病院と関わりを持とうとした。




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