音を探して
栞奈
第1話 消えたのは基準音
「じゃあ練習始めよー!」
私、月村
「1・2・3はいっ!」
合奏が始まった。あー、いつ聞いても綺麗な音色だなー。最初はトライアングルとソプラノリコーダーのパート。すこしうっとりして聞いていたらいきなり音が消えた。
「おえっふ!?どうしたの?」
隣にいた
「ギターがいきなり鳴らなくなったんだよ。次の伴奏に入ろうとしたんだけど...。要のはどう?」
私は手首にスナップをかけてトーンチャイムを鳴らそうとした。
「あれ?音が鳴らない...」
おいおい、これじゃなにもできないじゃんか...。
「私のは鳴ってるよ?」
アルトリコーダーを持った
「おっ、俺鳴った!」
「ん?これなんだろ...。かなちゃん来て来て!」
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