プロローグ 9
プロローグ 9
━━━要塞島コペルニクス・工業地帯━━━
誰も居ない建物のほぼ全ての門は閉ざされシャッターが閉じられゴーストタウンのようたった。
対抗車も現れない人の気配さえ感じ取れない工場、倉庫群ただひた走る。
北の岸壁にただひた走る。
「スレイヤー現在この島は外出禁止令が発令中だ。恐らくこの様子を見る限り軍関係者以外が外に出ている事はないだろう工業地帯であるだけに、解りきった事だがこの先には」
「そう見たいだね」
マシーンを岸壁直前で急停止させた。
眼前には漆黒の巨人が佇んでいた。
停泊中船舶なし囲まれている訳では無い下がる事も出来るが絶海の孤島、脱出ルートは地下トンネルを走る貨物列車と岸壁を利用した海上輸送路しかない
「やぁ待ってたよスレイヤーそろそろケリをつけよじゃないか」
スレイヤーはシフトをバックに変え即座に後退した。
漆黒の巨人は手にした棘とげだらけの鞭ムチを勢い良く振るうと奥から順番に建物が横一文字に真っ二つ成って飛んでいった
後退しながら路地に逃げ込んだ
「博士アレなんだよ隣に有ったやつじゃんなんであいつが使ってんだよ」
「AIを使ったハッキングもガイオスを使った妨害も全て回避されガイオスも鹵獲ろかくされてしまったようだね」
「あれ博士を接続しないと動かないんじゃ無かったの」
「BOMシリーズは確かにそうなのだか恐らくハッキングように使ったAIを使ったのだろうそれよりも速くメカノイド形態にしないと殺られてしまうぞ」
「わかってるよ」
スレイヤーはハッチを開け外に出る
鞄から魔法陣とおもちゃの人形を取り出し呪文を唱え人形を置きふたたび呪文を唱え魔法陣は光った
「隠れても無駄よ斬り刻んであげるわ」
ふたたび茨いばらの鞭は次々と建物をなぎ払いスレイヤーに迫った
赤いメカノイドメーテル巻き付く
キリング・メシア・ウエポンシリーズ茨の冠、クイーンの神の武器でも切断出来なかった
「見つけた」
クイーンは冷淡な微笑みを浮かべ鞭を力強く引き赤い巨人は空を舞そして急速に地面に叩きつけられ凄まじい轟音と地響きが辺りを揺らす
「大した装甲だな、ならこれならどうだ」
縛りつけていた鞭が消え漆黒の巨人の手元には剣らしきものが現れた
それは肉厚で目の様な絵が描かれていて切っ先ジッパーの様だった
それはクイーンのもう一つの神の武器、虚無の剣ゴッドアームズ喪皇剣
「‥レ‥アー、スレイヤーしっかりしろ早く起きるんだ」
気が付くとスレイヤーの眼前に漆黒の巨人が立っていた
漆黒の巨人は剣を地面に突き立てた。
赤い巨人は後方転がり逃げる
何度も何度も突き立てた
勢い良く飛び退き間合いを取った
「博士アレ防げる」
「無理だなアレは存在そのものを消し去ってしまう魔導装甲持ってしてもアレは無理だ。君のもう一振りのゴッドアームズならばあるいわだな」
「さぁ終わりにしましょうか」
漆黒の巨人は剣を構えた
「ああそうだね」
赤い巨人は立ち上がり手を掲げた
手の内が光だしやがて光は剣のかたちになった
それはスレイヤーの神の武器あらゆる可能性を秘めた創造の剣ゴッドアームズ始皇剣
両者構える
漆黒の巨人は構える
剣に描かれていた閉じらた目の絵が見開いた目の絵に変わりギロリと辺りを見回す。
切っ先の閉じられたジッパー全開にした
肉厚の剣の中身は吸い込まれそう漆黒の闇が広がっていた。
赤い巨人は構える
光の剣を天高く掲げた
光の剣は更に大きさを増した
光の剣は巨人を包み込み空の雲届かんばかりの巨大成長した
両者は睨み合う
刹那
風の抵抗も物質の重さも感じさせない切っ先が混じり合った
その瞬間、大爆発をお越し辺り一面に有った物を吹き飛ばし海をニつに割った
混じり合った始皇剣にひびがはいつた
「スレイヤー今だ逃げるぞ」
社内スピーカーが叫ぶ
「了解」
スレイヤーが叫ぶ
光の剣は姿消し赤い巨人は爆風吹きすさぶ中、割れた海に飛び込んだ
海底で魔法陣光る
爆風吹きすさぶ中、漆黒の巨人は立ち尽くす
風は止み割れた海も元に戻った
兵士からの通信が入る
「大佐、追跡しますか」
「良いわうちには海底探査する装備も船も無いわこのガイヤにもそんな装備は無いわ、どうせ対岸のエラトステネスにでも向かうだろうから近くの晴れの海のリネン要塞に応援を頼みなさい」
「了解しました」
「司令室、これから鹵獲したメカノイドガイオスを持ち帰る直ちに準備に取り掛かれ」
「了解」
━━━第三研究室━━━
「お嬢様お茶お持ちしました。」
老紳士クイーンにお茶をふるまった
「ありがとうフォルスマン」
グラマラスな大女は礼を言いティーカップに口をつけた
「ようやく手に入れましたな」
「ああ、これで秘密組織レイス唯一の可変メカノイドの謎に迫れる」
「レイスに置いて研究機関ケルベロスは特権階級でしたから容易に調べる事が出来ませんでしたから」
漆黒の巨人はガイオスは手足を外され水銀灯に照らされ横たわっていた
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