プロローグ 4
プロローグ4
島を囲む四方の海は流れが激しく
見渡す視界は非常に悪く陸地を見つける事も難しく、なんだか絶界の孤島を
―要塞都市コペルニクスー
コペルニクス島は当初、資源採掘を目的に建造されたのだが資源の埋蔵量が
この要塞から脱出する為には、眼下に広がる
そして今、島内は完全警戒態勢が引かれ外界との交通が一切遮断され、サイレン音をけたたましく響かせている。要塞はサーチライトの閃光に照らし出されていた。
━━━作戦司令室━━━
体のラインを強調した漆黒の軍服を着た大女クイーンは、その大きな胸を揺らし部屋を後にしようとした。
「大佐、緊急事態です。
画面を見ていた兵士が冷静に異常を知らせる。
その場に数秒の沈黙が支配し凍りつく時間が過ぎる。
兵士達全員が事の重大性を理解した。
マルウェアそれは、一般にコンピュータウィルスと
ならんかの方法でマルウェアのファイルがシステムにインストールされ、ある操作したが為にシステムが奪われた。
クイーンは、
「重要なデータは速やかに
兵士にわ号令をかける。
「「「 了解!! 」」」
兵士達は、
どうしても出来てしまう第三者が悪用可能なシステムの
「クイーンお嬢様こちらのシステムの脆弱性はお見通しの様ですね」
「彼は良く働いてくれたわ。新型メカノイドは今100%完成した様だし、それにシステムの脆弱性は人が作っているのだから無くならないわ」
「確かにおっしゃる通りでございます。では、お嬢様これからどうされるおつもりですか?」
順調にも見えた作業が突如、次の瞬間に画面が一斉に本来
画面が代わり一面黒の背景に白抜きのロゴが写し出された。
ーDr.Rー
「やぁークイーン楽しんで
室内に有るスーピーカーは、軽薄な口調で重なった声を発した。
「ええ、楽しませて貰ってるわ。Drブラック・スミス、それともDrロイ・ギルバートと呼んだらいいかしら」
クイーンは、
「それに就いては、保留にさせて貰うよ、今は情報を制限した方が有利だからね。さて、これから我々が脱出する
「それは残念だけど不可能ね、
クイーンはニヤリと口元を
「お嬢様、以前システムの80%が操作不能の状態です。」
執事服で身を固めた老紳士は、耳元で
クイーンは、椅子に座り直しそれを聞いた。
「そうか、それは
「
支持を出しクイーンは、立ち上がった。
「はっ、通常運用ならば今から48時間電源を維持が可能です。」
兵士は短く応え作戦司令室奥の一室に有る発電設備を起動し
要塞の明かりが復活した。
「それだけ有れば充分だ。」
言うとクイーンは
「お嬢様、どちらに」
「決まっている。第一研究室だ。」
クイーンは
腰に下げた異様な剣引き抜き構えた。
異様な剣それは、刃の無い刃先はファスナー状になっていて閉じられいる。
刀身は肉厚で刀身の先に目の様な模様が描かれその目は閉じられている。
剣を振りかぶると刃先が有る
振り降ろされた斬撃は、ファスナーに触れたもの全てが開かれたファスナーの内側に消え
役目を終えるとファスナーは、閉じられた。
クイーンは、
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