地球の破片に一人残された僕の話

磊磊磊落(らいらいらいらく)

プロローグ

僕達が学んだ知識が本当に正しいのかどうかなんて、この地球上の何処を探したって知っている人は存在しない。


何故なら僕達が学んでいる全ての事は、先人が実験と考察の繰り返しで推測した予測に過ぎないのだから。


後に僕が知る宇宙とは、無限に増殖し続ける虚無の世界で、僕達が住んでいるこの地球は、毎日少しづつ風船のように膨らみ続け、やがて限界に達すると弾けて飛び散ってしまう。


弾け飛んだ地球の欠片は、その一つ一つが種のように眠りにつき、無限に増殖し続ける虚無の世界を漂いながら色々な物を取り込み、やがて眠りから覚めると、新しい星として弾け飛ぶその日まで膨らみ続けるのである。



このおとぎ話のような内容が真実なのか嘘なのか知る由もない。



しかし、僕が手にした「輪廻の書」には現代の科学では証明できなかった様々な謎について言及されていた。


祖父から受け継いだ遺産を確認しに訪れた日、僕は「地球の弾け飛んだ日」を体験する事になった。


地球の欠片に一人残された僕は星の創生と言う名のリアル箱庭ゲームのプレイヤーとなり、現実を受け入れ様々な困難に立ち向かう事になる。



そして知る真実。


極々平凡な僕が向かう未来とは?




これは、僕が書き記した星の創生に関わる物語である。


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