他人事とは思えねえ・・・・・・。
いい歳したおっさんが読むとうっかり異世界転生――しそうな毒に満ちてる作品です。
いやほんと、無呼吸症候群で転生とか、どういう発想よ。
台詞系とか短文系はアイデア一発ごまかしが利かない分野。
そこに加えて、作者の言葉選びのセンスを問われる訳ですが、この作品は高い基準でそれらを満たしています。
異世界転生についてのお決まりの話題に対する強烈な問題提起。
それを際立たせるいかにも馬鹿っぽい会話劇。
リアルな三十歳アルバイターという設定と、それを嫌でも読者に印象付ける演出。
先輩カワイソウ。
涙なしには語れない男の物語。
バッドエンドとハッピーエンドが共存する最終話は必見です。
漫画で言えば、アゴゲンとか好きな人にはウケそう。
オススメです。
しかしまぁ、台詞系とか久しぶりに読んだわ。昔はよく読んでたなぁ。