君と巡る星の力と世界の物語(仮題)

ルアル

第一章

プロローグ

 





「――様、わたくしは幸せでした。心から、愛しております。さぁ共に眠りましょう――…」



 あぁ、やめろ…。やめてくれ。ティーフリア、イヤだ、やめろ。


 ティーフリアっ


 ティーフリアっつ―――― !!








 我が――よ。――を―して―くれ―――。


 どうか――願わくば―――…。







 *****







 ―――むかしむかし、独りぼっちの神さまがいました。神さまはさみしくて寂しくて、世界をつくりました。

 最初に大地を、次に川や海を草花や森をつくり、たくさんの動物や生き物をつくりました。

 最後に神さまは、自分と姿を似せた色んな形をした人をつくりました。ドワーフ、エルフ、獣人、人間。

 …そして、星の力を生きる手助けちからとして人と動物や生き物にあえました。

 星の力は火をおこし、水を出し、風をふかせ土を耕しました。

 


 人々は、神さまにつくってもらったこの世界を、神さまの名前をもらい《ダリス》、そう呼ぶようになったのです―――

 




      ――ゴルスチア国伝承記より抜粋――








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