第2話 主人公のないものねだり。

 まだ子供である主人公が、いつしか大望を抱き、冒険に出る。王道のテンプレートなセオリーですね。


 リアルでも、夢は大きく、などと言われるのが昨今の常であろうかと存じます。しかし私達はリアルでは主人公です。カクヨムで執筆されている方に、欲望が無いなんて言うことができませんよね?


 そう、私達にも主人公をはじめとする登場人物たちにも必要なものは、意志です。主人公の意志がはっきりしている方が、読みやすいので振り回されたり引きずられることがなく、接しやすいです。

 レビューの筆が進みます。


 では、タイトルにある無いものねだりとは?


 実に倒錯的な意味を含んだ単語ですよね。一刻も早く死語にしたいくらいです。「今、ここに山のような大金があれば、このような貧しい暮らしをしなくてもいいのに」…ここまでが無いものねだりですね。この言葉に未来を考える意味は含まれていません。


 物語の主人公がずっと現状を嘆くだけで終わる物語なんてライトノベルには向きません。よそのジャンルでやるべきです。…というのが私の価値観であります。


 面白い話を書くならば、面白い主人公は必須です。なぜその主人公にこだわるのか。そんな主人公であるせいで、何が巻き起こるのか。作者様はその世界の最初の目撃者なのです。

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