14
1
(句)
よるがくる ふたりで燃ゆる 火柱の
吐息が火種で 身体は薪か
(読み方)
よるがくる ふたりでもゆる ひばしらの
といきがひだねで からだはまきか
2
押し花を 盗みて今は もう大人
昔に帰りて 罪滅ぼしを
おしばなを ぬすみていまは もうおとな
むかしにかえりて つみほろぼしを
3
子と子犬 締め出され泣く 夏の影
蝉たちの声 励ましならず
ことこいぬ しめだされなく なつのかげ
せみたちのこえ はげましならず
4
晴れ姿 目に染みてなお 恨む雨
晴れてくれよと 顔ぬぐう父
はれすがた めにしみてなお うらむあめ
はれてくれよと かおぬぐうちち
5
言い訳の 葉っぱ積もりて 捨て葉書
言葉書けど 意味は通らず
いいわけの はっぱつもりて すてはがき
ことのはかけど いみはとおらず
6
夕焼けに 蜻蛉飛び交う 雲の城
閑にまかせて 目で追う小鳥
ゆうやけに とんぼとびかう くものしろ
ひまにまかせて めでおうことり
7
卓上の 顔みえないぞ ひまわりで
クラスは二番 笑顔は一番
たくじょうの かおみえないぞ ひまわりで
くらすはにばん えがおはいちばん
8
手をつなぎ 東京タワーの 赤色は
照るふたりただ 何かに耐える
てをつなぎ とうきょうたわーの あかいろは
てるふたりただ なにかにたえる
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