小説のアイデアを得るためのノート
キツノカ
第1話 書き出しをともかく書き続ける
夜は短かった。乙女は歩いていなかった。心臓の鼓動だけが大きく聞こえて、このままその音が極限まで大きくなり、僕の大きささえも超えて、この世界ごとまるごと飲み込んでドクンの一
音ですべてを破壊してしまうのではないかという恐怖で僕の鼓動は余計に速くなった。
社会的に落伍者と思われるのがわたしだ。自慢しているわけではないが、もはや落伍者なのでどう思われても気にならない、というかこれ以上悪くはならないので好きなことをやっている。
ハッピーエンドだ。すべてそれでハッピーエンドロール。終われ、終われ、終われ、幸せのまま終わり続けろ。速く追いつかれる前に幕を下ろせ。そうしなければ、物語はまた始まりだしてしまう。ハッピーになってしまった君たちの間に物語は障害を作り出して君たちのイチャラブを妨害してくる。許せん! ハッピーエンドのままほおっておいてやればいいというのにっ!
缶詰工場で人の感情を缶詰に毎日詰め込んでいる。この缶詰を開けて食べるとその感情が再現されるのである。いろんな感情を集めるために
僕は一生懸命走った。しかし、努力は報われない。そういうこともある。そこで諦めるか諦めないかは君次第だ。僕は諦めてしまった。つまり、そういうことだ。
練習が嫌いだ。すべてが本番みたいなこの世界で練習もくそもあるもんか。
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