第7話優羽に彼女が!?

それから1週間が経って、春休み終わりに近づいたある日、アラームをしっかり切って、寝ていた俺とその隣で俺が起こさないことをいいことにぐっすり俺の腕を抱き枕の代わりにしている寝ている咲。そんな静寂に包まれた部屋に1人、白いワンピースに白のハンドバッグ。身の回りを白一色に固めた透き通るような銀髪を腰あたりまで伸ばした綺麗な女性が優羽のアパートに向かって歩いていた。


ピーンポーン ピンポーン


チャイムが鳴った。俺はまだ半分寝ている状態で枕元に置いているスマホを探す。あ、あった。幸いスマホはすぐに見つかった。たまに、寝落ちした時とか朝からパニックだからな?(笑)まあ、それは置いといて、誰だよこんな朝早くに来るやつは。そう思いながらスマホの画面の時計を見る。画面に表示された時間は9時50分。もう少しで10時になろうとしていた。

「まだ朝の10時じゃないか」

俺が時間を確認している間も数秒おきにチャイムがなっているのだが、どうしたものか。チラリと隣を見ると、咲がぐっすり寝ていた。すごいなと少し感心しつつ。また、別のとこではこの状況をどうするか考えて、よし、と気合を入れて、


ーーーーーーテレビの前に置いていたイヤホンを手に取ったーーーーーー


そのまま、スマホのイヤホンジャックに差し込み、ゲームミュージックのメドレーを流す。イヤホンからゆったりとした睡魔を誘うメロディーが流れてくる。そして、耳にはめようとした時、玄関の方でドアの鍵がガチャりと音を立てて空いた。

(まさかの合鍵持ち・・・だと・・・?だが、合鍵を持っているということは大体誰なのか絞れたな・・・・・・)

さぁ、寝るか。俺はイヤホンをはめ、布団に入った。


ガチャ、ギィィィ、バタン、


玄関の戸が開き、誰かが部屋に入ってきた(まぁ、予想はつくけど)。その入ってきた誰かは、俺の足元まで来ると、止まり、いきなり布団の中に入ってきた。


(なっ!?)


流石にこれはやりすぎだろ、俺はたまりかねてかけていた布団をめくった。そして、俺の隣にいたのは、


銀髪の凄く可愛い女の子だった

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