『創作のこだわりと信条に関する15の質問』をイイ女風に答えてみたわよ


 こんばんは、風嵐むげんよ。今日は文長こすとさんが主催するイベント、『創作のこだわりと信条に関する15の質問』に参加する為に質問に答えていくわよ。


 え? なんかいつもと様子が違う? そうね、先に説明しておこうかしら。私ね、気づいちゃったのよ。もうすぐ誕生日だって。


 六月九日。英数字だけで書くと69。この辺は触らないでおくわ。でもね、誕生日を迎えるってことは、一つ歳をとるっていうことなの。大人になるっていうことよ。


 いい加減に私も美少女を求めてガチャで諭吉をアレしたり、毎日のように通うコンビニで店員に「グーボの明太チーズ、出来立てですよ」ってコソコソ耳打ちされるような生活を変えたいわけ。


 だから今回の記事では、ちょっとイイ女風に答えていこうと思うわ。いつもより湿度高めの文体になると思うけど、皆も思い思いのイイ女を思い浮かべてこの記事を読み勧めて欲しいの。とても長くなると思うけど、最後まで読んでくれたら嬉しいわ。


 それじゃあ、始めるわよ。


「どんだけー!!」(開始のホイッスル)



 Q1.文芸作品としてよく読むジャンル、執筆する主なジャンルは? 思い入れなどがあればそちらも併せてどうぞ。


 よく読む作品は、ミステリーが多いわ。最近読んだのは『バチカン奇跡調査官』っていう、イケメンの神父二人が奇跡と呼ばれる現象の調査をするお話よ。まだ一巻しか読んでいないのだけれど、なかなか耽美な作風だと思うわ。

 でも個人的にはアニメの方が面白かった気がするから、興味がある人は見てみて。


「オススメー!」


 執筆するジャンルで多いのはファンタジーかしら。少し前は色々なジャンルを書いていたけれど、なんだかんだファンタジーが一番書きやすいわね。思い入れは特にないわ。まだまだ模索中よ。


 Q2.初見の方に対して、とりあえず薦めたい自分の作品(※カクヨムで公開中のもの)はどれ? あらすじと共に、ごく簡単にご紹介を。


 たくさんあるから迷うけれど、初見の方にならこの作品かしら。


『美形悪役に生まれ変わった俺が、英雄になるまで 』https://kakuyomu.jp/works/1177354054889238546


 今更気づいたのだけれど、初見の人に対してこの書き方はどうなのかしら? 


「まぼろしー!」


 ああ、そうそう作品の紹介ね。ゲームの世界で美形だけど闇落ちする悪役キャラに転生した主人公が、闇落ちを回避する為に頑張るお話よ。

 今の時点で二部の後半まで公開しているわ。更新が停滞しているけれど、冬までには完結させたいと思っているわ。


 Q3.「文芸作品たるもの、一番肝心なのはこれでしょう!?」「私はこれが備わっている作品が大好きなんだ!」と思う、書き手として、または読み手として絶対に譲れないポイントはある? ※最大3点ぐらいまで。


 私、群像劇が好きなの。色々な人物がそれぞれの視点で物事を見て、それぞれの感覚を抱いている様子が面白いのよね。


 逆に譲れないというか、許せないのは『視点がブレてる作品』ね。視点がブレてるというか、一つの文章の中で複数の人物の視点や思考が書いてあったりすると混乱しちゃうの。そういう作品はどんなに人気作品でも、


「背負い投げー!」


 Q4.自作の執筆時、その譲れないポイントを読者にも余すところなく伝えるために、特に注力しているポイントや心掛けはある? ※最大3点ぐらいまで。


 とりあえず難しい漢字や方言は使わないようにしているわ。昔はやたら装飾過多な文章を書いていたけれど、今はとにかくシンプルに書くようにしているわ。お化粧もマスカラやつけまつげよりもスキンケアが大事だもの。


 Q5.「喜」「怒」「哀」「楽」の内、自身の作風やこだわりとして最も強く描き出したい感情はどれ? その理由や、具体の工夫、心掛けなどがあれば併せてどうぞ。


 面白い質問ね。この中だったら『怒』かしら。私自身、自分の創作で訴えたいことは世の中への理不尽だったり、人間の未熟さや汚さだから。


 Q6.主人公、ヒーロー/ヒロイン、悪役、脇役、ライバルetc... 魅力的な人物として描き出すために、特にこだわっているポイントや意識はある?(例:個々の人物設定や各キャラの配置と関係性、外見・内面の描き方etc...)


 まず容姿を出来るだけ被らせないようにしているわ。髪や目の色とか、服装とか。あとは一人称や言葉遣いも一人の一人の個性が出るように気をつけているわ。


 Q7.世界観や設定を考える際、考証(時代考証、科学技術考証、職業や学校生活・部活などの考証etc...)は重視する派? それとも、あまり気にしない派? その理由や、重視する派の方は情報収集の方法やどの程度調べるかの基準なども併せてどうぞ。


 作品によるわね。軽いギャグファンタジーならそんなに重視はしないけど、現代ものやヘビーなファンタジーなら重視しちゃうわね。あと、色々と気になっちゃう性格だから矛盾が起きないように少し気になったことでも調べるようにしているわ。


 調べる時は主にネットや関連書籍を買うわね。最近重宝しているのは、kindleで読み放題サービスn


「アンリミテッド―!」



 Q8.最近の流行や話題作の中で、「いや~、そうじゃないんだよなあ」と思ってしまうことや、「世の流行りがどうであれ、私の作品ではああはしません」と意識していることはある?


 流行は関係なく、医療従事者だから医療系の話の描写や設定にはどうしても過敏に反応してしまうわね。たとえば、この前の恋つ……なんとかっていうドラマの主人公の勇者ちゃんみたいなのが実在したら肘鉄くらってもおかしくないわね。

 あと、現実の医者は大体医局のソファで食べたカップ麺ほったらかしで寝てるわ。医療を題材に恋愛モノは絶対に書かないでしょうね。


 Q9.最近の流行や話題作の中で、「これが世間にウケるのはわかる」と感じていることや、「自分の作品にもそこに通ずるものはあるぞ……」と内心思っていることはある?


 最近の流行が追えていないからあれなんだけど、『ツイステッドワンダーランド』っていうアプリがあるじゃない? あの『黒執事』の作者さんがキャラクターデザインを担当している美麗なゲームなんだけど。あれって完全に女性をターゲットにしてるじゃない。


 他にも『刀剣乱舞』もそうだけど、完全に女性向けに作られた作品って異様なヒットしてない? 艦これやアイマスみたいな男性向けの作品の方が数は多いかもしれないけど、舞台になったりコラボカフェが出来るのは女性向け作品の方が強い気がするわ。前に聞いた話なんだけど、こういう購買欲は女性の方が高いみたいなの。貢ぎたいのかしらね、私は貢がれたいけど。


 話がそれたわね。つまり、今は万人向けよりも女性に向けた作品の方が刺さるんじゃないかって思うのよ。私も今後は女性向けの作品を書いていきたいわね。



 Q10.仮に自作品の出版やメディアミックスが行われるとしたら、ぜひ携わってほしいと妄想するクリエイターやアクターはいる?(例:映画監督・映像作家、アニメやゲームの制作スタジオ、俳優・声優、作曲家・音楽グループ、漫画家・イラストレーター・デザイナー、小説家・脚本家etc……)


 全く詳しくないからわからないから全然違う話するんだけど、私は漫画家さんの作業部屋を見るのが好きなのよ。アシスタントさんが四人くらい居て、漫画家さんが少し離れた机に居る。


 その部屋には画材だけじゃなくてお茶とお菓子の棚があって、健康器具があって、作品のグッズもあって。別の部屋はアシスタントさんの休憩部屋があって、締め切り前はそこで寝泊まりしたり。トイレにも落書きノートがあって消しカスが落ちてたりとか、そういう空間に憧れてるの。まあ今はリモートやタブレットがあればどこでも作業が出来るから、そういう環境も無くなってると思うけど。


 その空間に入ってみたいな、とは思っているわ。


 Q11.小説執筆以外で、「これに関しては一般の人よりちょっと詳しいかも」と言える趣味や特技、専門知識などはある?


 さっきも書いたけれど医療従事者だから、医療に関しては詳しいと思うわ。他にこれと言った趣味や特技はないわね。


 Q12.自分の創作活動や創作物において、小説以外のもの(映画・音楽・絵画など他のカルチャーや、人間関係、勉強・研究・仕事、忘れられない思い出等々の実体験まで含めて)から受けている影響やモチベーションはある? ※最大3つぐらいまで。


『テイルズオブリバース』っていうゲームよ。テイルズシリーズだとアビスやシンフォニア、ヴェスペリア辺りが人気でリバースはどちらかというと残念な方だと思うけれど、あの作品は種族の違いや差別がテーマの作品なの。丁度小学生くらいの時に遊んだ記憶があるんだけれど、ティトレイっていうキャラの『二つの種族も同じヒトだろ!』って感じのセリフが凄く印象的でね。


 現実でも肌の色や出身国での差別が残っているけれど、何の意味もないわよね。皆同じ人よ。だから、私の作品でも差別を取り入れることが多いわ。差別がいかに無意味かってことを伝えたいの。


 Q13.ものを書き続ける限り永遠に追求していきたい、もしくは自分のどの作品にも通底する(自分の作品とは切っても切り離せない)と思うテーマやメッセージはある?


 上で書いてしまったけれど、差別ね。差別って書くと遠く感じる人も居ると思うけど、いじめも立派な差別よ。


 Q14.これから自作品を読む読者の方に、ぜひ楽しんでほしい、楽しませる自信があるポイントは?


 ギャグも書いているけれど、お世辞にもギャグセンスがいいと思わないわ。さっきからちょこちょこ割り込んできてるイマジナリーIKKOさんもだだスベリしてる気がするし。やっぱりシリアス作品の方が自信があるかしら。

 それからダークで耽美な描写もちょっと自信があるわ。何にせよ、どの作品でも現実を忘れて貰えると思うの。


 Q15.最後に。これまでの回答内容も踏まえつつ、改めて自作品を深く、そして熱っぽくお薦めしてください! ※Q2と同じ作品でも、複数の作品でもOKです。


 カクヨムに登録してから数年間、書籍化を目指して色々頑張ってきたわ。流行を調べて慣れないジャンルに手を出してみたり、文体を変えてみたり。完全に無駄だったとは言わないけど、相変わらず結果は出てないわ。


 十年も書き続けておいて、一次選考も通らないような日々よ。嫌になるわね、嫌になったわ。加えてこの新型コロナウイルスで仕事がえげつない忙しさに見舞われてね。正直心がぽっきり折れたわ。それまで頑張って書こうとしていた作品が全く書けなくなってね、こっそり非公開にしちゃったわ。ごめんなさいね。


 で、その代わりに書き始めた作品がこれよ。


『どうぞご笑覧あれ愛しき神よ、そして鮮血の復讐劇に喝采を!』https://kakuyomu.jp/works/1177354054894651781


 読者ウケも流行も完全に無視した、自分の為だけの作品のつもりだったんだけど。えげつないくらい読まれてびっくりしているわ。更新しなくても毎日100PVを超えるの。私は関係なかったけど、自粛生活を送っていた人が多かったからかしらね。


 なんにせよ、これでわかったわ。これまでの十年間、全く成果がなかったわけじゃないの。書籍化の夢は叶っていないけれど、カクヨムの公式にレビューを貰ったり、ニコニコ動画で宣伝されたり、色々教えて貰ったり。何より、どの作品でも必ず更新を追いかけて読んでくれる読者の皆に恵まれたわ。これって凄いことよね。


 しばらくまだ忙しい毎日は続くでしょうね。今年いっぱいはコンテストや新人賞は無理だと思うけれど、この機会に自分が本当に書きたい作品を少しずつでも書いていこうと思うわ。


 色々と大変な時期だけれど、夢を諦めずに頑張るわ。皆もそれぞれ大変だと思うけれど、なんとか踏ん張って今の危機を乗り越えましょう。



「まぼろしー!」(終了のホイッスル)

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