ダンス★ダンス  新島中高校ダンス部物語

小林俊介

第1話 POP

最高の舞台はどんな景色だろう・・・

最高の舞台へはどうやって行けるだろう・・・



4月 入学式

「かおり〜入学おっめ〜」

「美月もおっめ〜」

私 小田かおりこの度県立新島中高等学校に入った、新島中高等学校は女子がほとんどで男子はレアだ。新島中高等学校は昔からダンス部が有名だ全国大会でも優勝したことがある

でも、最近は同じ県の私立の新島明南高校に負けている。

私は別にやりたいことはない・・・

友達の川上美月といつも一緒に遊んでる

「部活どうする?」

「部活かぁ〜」

「私!ダンス部に入りたい!!!」

「ダンス部!!でも私ダンス初心者だし」

「何言ってるの!!かおりは運動が得意じゃん」

「それは確かに・・中学では陸上部だったし」

「て言うか美月も陸上部でしょ!」

「そうだよ」

「だったら陸上部でもいいじゃない!」

「だって運動でかおりに勝てないじゃん〜」

「それにかおり表現力とやらなさそうだし」

「ヒドイ」

「ねっ一生のお願い」

「ううん、わかった」

高校生になって中学と同じ陸上部に入るのも悪くない

でもやっぱり新しいことがしたい・・・

それに友達のお願いは断れない

高校はいきなり勉強が難しくなる

「日本史なんて嫌い!!」

「まあ、かおりは数学はちょっとは出来るけどねぇ〜」

「日本史についてはどうにもならないかなぁ〜」

「でも、かおりは体育という絶対的得意科目があるじゃないか」

「でも〜〜〜!」

「私なんて何も絶対的得意科目がないもん」

「全てが平均的で面白くない!」

まったく自分は何してるんだろう・・・

しばらくして二人で入部届を出した

「これでダンス部に入れる」

「そうだね」

「でも、ダンスって何やるんだろう・・・」

「心配しすぎだって ねえ放課後カラオケ行かない?」

「えっ?」

「ダンス部入部を祝して」

それはまだ地獄の始まりにすぎなかった

でも同時に青春の絶頂期の始まりでもあった

翌日ダンス部初日

「すごいスタジアムで踊るんだ」

「あっ駅でも」

新島中高のダンス部は昔から市内でもイベントに参加して踊っている

それだけに知ってる人も少なくない

「部長の山田沙緒里です」

「副部長の渡部唯です」

「それでは新入部員から挨拶しよう」

「橋本涼香です 中学では水泳部でした」

「岩西李伽です 中学ではバスケ部でした」

「小原沙樹です 中学では吹奏楽部でした」

「川上美月です 中学では陸上部でした」

「小田かおりです 中学では陸上部でした」

それからも新入部員の挨拶は続き

やっと最後に顧問の先生から今年の目標が話された

それは・・・・・

「顧問の吉岡です、今年は6月の県大会で優秀賞を取り8月の全国大会に出場することを目指します」

なんだかすごく簡単なことと思った

しかし・・・・・

「みんな知っていると思うけど、うちは2位です」

「ここ最近は私立の新島明南高校に負けている」

「今は新島明南高校には勝てないと確信してます」

「さらに、新島商業や新島青美などが力をつけてます」

「このままだとうちは負け続けるでしょう」

それは強豪校が言う言葉ではないと思った

おそらく全ての新入部員が思っただろう

それは私たちが負け組であるかのように聞こえた

そして私たちの全てを賭けた戦争の火ぶたが切り落とされた

4月の桜の散る頃であった

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