第1368話 切り開く道

「つっ、又兵器が出てきたわね……今度は青制御が混じっているかも知れない」

「もしそうだとしたらどうする?」

「青制御については私達には魔術は通用しない、となると私達が戦う手段が殆ど無いと言う事になるわ」

「仕方ありませんね……魔術が通用しない以上、通用する武器はモイスの銃弾くらいしか無い、しかもそれでは銃弾を装甲で防がれてしまったらその時点で……」

「ええ、それはもう逃走するしか無いわね、情けないけど……」


万が一の事態も想定しつつ、兵器に対する交戦体制を取るコンスタリオ小隊、それを察したかのように兵器は銃弾やレーザーを放ってくる。

コンスタリオ小隊はそれを躱すと兵器に接近していき、コンスタリオは


「これが通用するかどうかは分からないけど……」


コンスタリオはそう迷いつつも手足に魔力を込め、兵器に対して格闘術を仕掛けていく。

すると兵器に対して格闘術は通用し、次々と兵器をコンスタリオは破壊していく。


「この兵器も赤制御なのね、なら私達も戦えるわ!!」


コンスタリオがそう言うとシレット、モイスも黙って首を縦に振って頷き、そのまま兵器を破壊していく。


「赤制御の兵器ばかりが出現してくるとは、この先には赤制御の兵器を生産するプラントが存在しているのでしょうか?」

「それを確かめる為にもここから先に進んでいく必要があるわ!!」


シレットが一つの疑問を投げかけるとコンスタリオはそれに返答し、ここから先に進んでいく為には兵器が障害物となっている事を改めて認識する。


「つっ、しかし数は中々多い……ここで時間を費やしている訳にも行かないんじゃねえのか?」

「ええ、それは確かにその通りではあるわ。

だからこそ私が先行する、貴方達は後詰めをお願い!!」


そう告げるとコンスタリオは前方の兵器の方に集団に対して接近していき、格闘術で次々と立ち塞がる兵器を粉砕していく。

それを背後から援護するシレットとモイス、それが功を奏したのか、兵器の殲滅速度は一気に上昇し瞬く間に全滅させる事に成功する。


「これで兵器は全滅したわね……だけど次が何時来るか分からない、急ぐわよ!!」


コンスタリオのその言葉で兵器に対する警戒心を保ち、一同はその足を急ぎ進めていく。

そして程無く行くとその奥の大きな扉を見つける。


「兵器の現れる通路の奥に大きな扉……如何にも怪しい雰囲気ではあるわね」


こう告げるコンスタリオの言葉に反論する声は無かった、当然コンスタリオ小隊はその扉を開け中へと入っていく。

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