第1262話 兵器の急所
シレットが放った雷撃は兵器の表面にダメージを与える事には成功するものの、直様兵器は修復を開始し、瞬く間にダメージを回復してしまう。
「つっ、此れまでの兵器よりも再生速度が向上している!?これだけのダメージをすぐに回復するなんて……」
「単に性能が向上していると言うだけでは無いようね……此れは厄介過ぎるわ。
だけど此奴を放置しておく訳には行かない、なんとしてもここで破壊しないと!!」
「ああ、此奴がこの施設のみならず外でも増殖すればこの上ない驚異になる可能性だってある!!
ここで食い止めねえとブントの思う壺だ!!」
巨大兵器の驚異を目の当たりにしつつもコンスタリオ小隊の三人はこの兵器を放置出来ないと改めて戦う決意を固める。
そんなコンスタリオ小隊を嘲笑っているのか、兵器は左手に装備したレーザーをコンスタリオ小隊に照射しようとしてくる。
其の攻撃は当然の様に回避するのは簡単であるが、其の動作を予測していたかのように兵器は背面に装備されたミサイルを放ってくる。
「つっ、攻撃を予測していると言うの……厄介な話ね……やはりこの兵器も生命制御装置が搭載されているの?」
「だとしたら尚更ここで破壊しなければならないわ!!生命制御装置が齎すのは厄災でしか無い物!!」
コンスタリオとシレットがそれぞれ決意を固める中、兵器は更に其の攻撃を激しくしていく。
「攻撃が激しくて近付くことすら……何とかして此処を切り抜けないと!!」
「なら俺が何とか出来るかもしれねえ!!此処は一旦俺にやらせてくれ!!」
コンスタリオが接近に苦戦する中、モイスはこう宣言して兵器に銃口を向け、兵器に向けて次々と兵器に向かって当てていく。
しかしその銃弾はことごとく弾かれダメージを与えるまでには至らない。
「モイス、一体何を……」
「俺が気を引いている間に接近してくれ!!そして兵器の急所を」
コンスタリオが困惑した声を上げるとモイスは攻撃をしながら兵器に向けて銃弾を撃ち続ける。
「急所って、急所なんて何処に……」
モイスの急所という言葉に困惑するシレットだがその後のモイスの動きを見て
「モイス、もしかして急所って……」
「例えそうでなかったとしてもこのままでは此方が不利、今はモイスの仮説にかけるしか無い!!」
と仮説を立て、コンスタリオもそれに賭ける事を告げる。
そんなコンスタリオに対しシレットも頷き、モイスの方に気を取られている兵器に対し接近を試みる。
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