第1213話 閉ざされる扉
「道が見えてきたんだからお前達と戯れている時間はない!!さっさと消えろ」;
モイスはそう言うと銃を構えて兵器を撃ち抜いていき、其の行く先を確保していく。
「ええ、シレットの故郷をこれ以上汚させない為にもね!!」
コンスタリオも又、兵器に接近すると格闘術で兵器を次々と破壊していく。
だが其の際の台詞からコンスタリオがシレットの内心が何か思う所がある事を伺わせる。
其の言葉故かシレットの表情に若干の陰りが見える、だがその表情は直ぐにもとに戻る。
そのまま一気に兵器を退けていくと通路の先目掛けて進んでいく。
「このまま一気に兵器を超えていきたいけど……どうやらそうは行かせて貰えそうにないわね」
コンスタリオがそう話すと同時に新たに兵器が出現する、更に其の姿は今まで見た事が無い格闘用の武装が豊富に搭載されている個体であり、特に格闘術を得意とするコンスタリオとの相性が悪そうな印象を受ける。
「くっ、格闘術を仕掛けようにも武装付きではリーチは明らかにあちらに分がある……ここは慎重に……」
コンスタリオが明らかに警戒した口調でこう告げるが、そんなコンスタリオを尻目にシレットは前に出て
「サンダー・マーキング!!」
と言って目の目の前に紋章を出現させて其処から兵器目掛けて雷を打ち出し、装着されている武装ともども兵器を破壊する。
「さあ、次が来ない内に急ぎましょう!!」
シレットが爽促すとコンスタリオ、シレット共に破壊した兵器の残骸を超えて先へと進んでいこうとする、だがその際にも件の青い発行体があった事をコンスタリオ小隊の面々は見逃さなかった。
其の光も又止まっており、この光が一体何を意味しているのか、其の点を考えつつもコンスタリオ小隊は先に進んでいく。
そして答えがありそうな大きな扉がそれから間もなくして一同の目の前に現れる。
「これまでに出現した兵器はこの扉の奥から出現していたのでしょうか?」
「其の可能性も無くはないけど、そうだとしても違ったとしても先に進む以外に向かう場所はないわ、さあ、行くわよ!!」
シレットが扉に対し疑問を口にするとコンスタリオは其の可能性を肯定しつつも先に進む事を告げる。
そして扉を開けようとするが扉を押しても、引いても開く気配は無く、このままでは先に進む事が出来ないように思える。
だがコンスタリオ小隊が立ち止まる事はなかった、扉が開かないと分かるや否や魔術や銃弾、格闘術を用いて強引に扉を開けようとする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます